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迷走する不惑。

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Twitterの方でもご報告させて頂きましたが、またしばらく気圧の変化と薬の副作用で臥せっておりました。
思うように身体が動かないと心が荒みますなー。何やってんだろう自分…みたいな。
「こんな身体いらねぇ!!(逆ギレ)」と何度思った所で、自分はこのポンコツな身体と一生付き合っていかなきゃならんし、どうにもならん事なので、せめて前向きにお天道様の方に這いずって行きま
そういえば40歳になりました。
お祝いのお言葉や贈り物を下さった皆様、本当にありがとうございました。
……皆様のご期待に添えるだけの事はまったく出来ておらず、たまに消えてしまいたくもなりますが、それでもなんとか、なんとか頑張ろうと思えるのは皆様の温かい励ましあってこそでございます。
悪あがきでも、エゴでも、なんと思われてもいいです。出来る限りでやれる事をやらせて頂きます。
ちなみに40歳になった途端、人生初(たぶん)の白髪が生えました。眉毛に。これが……初老の力……ッ!

文庫版『最遊記』発売開始。
本編第1シリーズ『最遊記』のコミックス(全9巻)が、文庫サイズ全5冊に纏められて発売されます。
既に最遊記外伝の文庫版が発売されておりますがそれと同じ仕様です。カバーのみ描き下ろしになっております。
全巻購入特典の全員サービスもあります。全巻収納BOXで、絵柄はカバー絵流用。コチラの詳細、お申し込み方法は、応募券とともに各巻オビに記載されておりますので、ご購入の折にご確認下さい。
更に、各巻のアニメイトご購入特典は各巻表紙によるイラストカードです。同じくアニメイトさんで全巻ご購入頂くと描き下ろしの複製ミニ色紙をプレゼント(内、抽選で1名様に原画の直筆色紙を贈呈)となっております。
「最遊記って、アニメは見てたけど漫画は読んだ事ないわー」
「だいぶ昔にコミックス売っちゃったわー」
「コミックス高くて買えないわー」
「大判コミックスの置き場ないわー」
というお声もよく耳にするので、そういう方はこの機会にゼヒ。文庫ちっちゃいよ。ちょっと安く集められるよ。
「もうコミックス持ってるんですけど」って方はホント無理せずスルーして下さい。ホントに。
たまにご質問頂くのですが、文庫が出たからといって通常版のコミックスが絶版になるわけではないので(今の所は)、ご安心下さい。
てゆうか長期連載のゼロサム作品がいくつか連続で文庫化されますので、他の作品もこの機会にゼヒ。
第1巻は現在発売中、第2巻は5月25日発売です。
(「RELOADも文庫版で出ますか」というご質問を沢山頂いているのですがまだ言っちゃいけないらしいから言わないよ)

コミックス『WILD ADAPTER』第7巻、発売決定。
とりあえず第一報として…。
数年ぶりにWAのコミックス最新刊が発売となります。紆余曲折ありましたが、やっとここまで来られました。
お待たせして本当に申し訳ございませんでした。
今巻は通常版と、「特装版(オール描き下ろしのラフイラスト小冊子付き)」が発売となります。店舗別特典(限定版等)につきましては、まだ告知解禁になっておりませんので、追ってTwitterを先行にお伝えさせて頂きます。しばしお待ち下さい。
特装版のお申し込み用紙DLは→コチラ。別にコレを使わなくても、普通に店頭でお申し込み頂けます。
7巻は、いままでのWAで最厚のページ数となっておりますので(5巻よりもブ厚い…)ほんの少しだけお高いですスミマセン…。
また、7巻発売に伴い、WA関連の商品の発売が予定されております。こちらも追ってご報告致します。
とりあえず今、じんせいで一番たくさんの久保時描いてる気がします…。

とりあえずは5月16日発売号のWARDに、第7章の最終話が掲載されます(確定)。
今まで話が進まなすぎて(それはどの漫画もだな)皆様にイライラをお届けして参りましたが、この巻をターニングポイントに色々進展して行きますので、よろしければもう少し(少しでもない)お付き合いのほど、お願い致します。
お詫びとお知らせ。
既に発売が告知されていた物で、いくつか延期が続いてしまっている商品がございます。
ドラマCD『最湯記』、WILD ADAPTERのOVAとミニアルバム、ガイドブック『ミネノス』などです。
WILD ADAPTER関連に関しましては(遅延のご説明は→コチラです)、コミックスの発売に併せて近日中に発売日等がお知らせできる予定です。お待たせして申し訳ございませんでした。

ドラマCD『最湯記』に関しまして。
まず発売延期の経緯は先日こちらでもご説明させて頂きましたが、予定されていた収録日までに私のシナリオが(収録時間オーバーの文量になり)きちんとした形で仕上がらなかった事がそもそもの原因です。お忙しいキャスト陣の皆様に再度お集り頂くスケジュールを逃し、とりあえず仕切り直しでシナリオを執筆し直していた所で、私の体調がかなり悪化し、なかなか進行出来ずにおりました。
更に別の病巣も発覚し(ツイッターの方でも少し触れさせて頂きましたが、元々卵管閉塞もあって検診はしていたのですが、あまりに痛みが酷いので精密検査したところ、卵巣に嚢腫が出来ておりました…。幸い悪性の物ではなく、以前の子宮摘出の術後癒着による貯留嚢胞で肥大している状態らしいので、現在投薬治療中です)、ただでさえ進行の遅いお仕事を更に色々とお待ち頂く形になってしまいました。後がつかえまくりで、スケジュールが完全に破綻してしまった次第です。
今回の遅延は完全に私ひとりの責任です。
各種滞っている販売物と並行して、今少しずつでも進行させて頂いているのですが、現段階で大変不誠実な状態となっており、編集部とも相談した結果、お申し込み頂いている皆様に近日中に封書を送らせて頂き、お待ち頂いている事のお詫びとご説明、そして現段階で返金をご希望の方へのご案内をさせて頂きます。
(同内容のお問い合わせフォームは→コチラになります)
愉しみにお待ち頂いている皆様には多大なるご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございませんでした。
引き続き商品をお待ち頂ける皆様には、少しでも早い時期でのご報告と発送を目指します。
また、今後このような破綻を招かぬよう、ある程度の余裕と先行作業を以て商品の作成に従事する事を、出版社や発売元との調整を計りたいと思います。

また、ガイドブック『ミネノス』に関しまして。
こちら当初の予定でガイドブックの内容にWILD ADAPTERの7巻までを取り扱い予定で組んでおりましたところ、本来もう少し前に発売予定だった7巻が思いっきりズレ込んで夏発売になってしまった為、コミックスが発売してからの発売日確定事案となってしまっております…。頂いたアンケート等は作業進行させて頂いておりますので、正式な発売日のお知らせまで今しばらくお待ち下さい。
各種、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。

最遊記シリーズの誌上販売グッズ。

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ゼロサムさん創刊13年、おめでとうございます!(とんだ今更感)
ぶっちゃけまったく貢献できておりませんで、こんなポンコツを寄生させて頂きありがとうございます。
出来るだけ他の作家さん方のご迷惑にならないよう、ひっそり地道に頑張ります。
画像は先月号の全員サービス(複製色紙)です。もう今月号も発売されたのに今更すぎてだな…。

【ゼロサム創刊13周年企画・誌上販売】
というわけで、周年記念のゼロサム誌上販売に最遊記シリーズの新グッズを取り扱い中です。
全商品デザインまで担当させて頂きました。
こちらは前月号(5月号)&今月号(本日発売6月号)の二ヶ月にかけての販売となりますので、現在お申し込み受付中です。
宜しくお願い致します。
お申し込み手順の詳細等は本誌にてご確認頂き、本誌に付属の注文用紙にてお申し込み下さい。
ただし雑誌には最遊記の漫画は掲載されておりません…。
〔※すべての商品はランダムではございません。缶バッジも各5種ずつのセット販売です〕
この画像を作った時には私まだ各商品の値段を知らなかったので、価格を明記しておらず不親切極まりない…。スミマセン。
Twitterの方でもお伝えしましたが、缶バッジの「三蔵法師セット」は皆様からのお声で編集部がラインナップに加えて下さった感じですので、これからもご要望等ございましたら編集部にぶつけて頂ければ幸いです。
私にお伝え頂いても、私は何の決定権も効力も持ち合わせておりませんのでそりゃあもう役立たずです。

「光の射す方に背を向けて。」

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まずは。舞台『最遊記歌劇伝』の新作公演が発表となりました。
詳細、追加キャスト等は追って発表となるそうですので、特設サイト→コチラにて随時ご確認下さい。

でもって、
舞台『最遊記歌劇伝-Burial-』のDVDが発売となりました。
ツイッターの方にも書きましたが、今公演の内容が本当に素晴らしかったので、一人でも多くの最遊記読者さんに愉しんで頂けるといいなと思います。原作を大事に膨らませて下さっている作り手さん達の熱意が、半端無く凝縮されております。

DVD本編、ニコ生の時とはだいぶカット割が変わってましたね。ニコ生で観たおした人間にとっては新たに別ショットが沢山看られて有り難かったのですが、両方看てしまうとカットされた方も勿体なく感じてしまう貧乏性。どちらもそれぞれ良かった部分があるので。
以前書いた気持ち悪いぐらい長い感想はあくまでニコ生版という事で、今回DVD版を拝見した上で追加で言いたい事を書き散らかします。↓下のリンクを開いて下さい。



普段描く機会がないのでここぞとばかりに健邑描いててスンマセン。しかし三次元の方が美形って一体どういう事なんだろう。

【本編について】
舞台開始前の三蔵一行による影ナレ(ミニドラマ風の掛け合いアナウンス)が収録されていないのだけがちょっぴり残念ですが、あれは舞台観劇の方だけのお愉しみという事ですね。

……本編は言いたい事あり過ぎてホントにきりがないので、主に裏話的な部分だけを。

衣装制作の際に、原作の健邑の道着は濃いグレーです、とお伝えしました。剛内戦で全身に血を浴びて、昏い灰色だった着物が血で染まって完全に真っ黒なカラスになるのですと。
健邑だけ道着が他の修行僧達と違うのは、映えさせる意味もあるんでしょうが、なんか「イケすかない転校生」感があっていいですね(笑)

非常に抽象的で曖昧な表現で『賭け』を交わした光明と烏哭ですが、最遊記シリーズを通して『太陽』とは『未来・希望』を指す言葉であり、光明の遺した『未来・希望(三蔵一行)』を黒点で焼き尽くせば(月である光明も闇に呑まれるので)烏哭の勝ち、というニュアンスなワケですが、それを説明してなくても歌劇伝でしっかりそれを踏まえて烏哭の「未来なんて、あるの?」って台詞を歌中に挿入して頂いていたりするので、なんというか、とても有り難いなぁと思うわけです。何度もいいますが私の漫画(というかキャラの言動)は必殺投げっぱなしジャーマンなので、こう、感覚で拾っていただけていると非常に助かります…。

それも踏まえて、「みんなで食うから!」のシーンは青白い照明の中でもミカンの色がしっかり映えていて、ここでオレンジ色の太陽(ミカン)が、(外伝を経た悟空の手によって)三蔵一行4人それぞれの手の中に収められたのが、視覚的に分かり易くていいな~と。

ついでに公演直前の場当たりを見学していた一迅社の方から聴いた裏話。
烏哭が夜明け前に帰ろうとするシーンの「次はお土産くらい持参するよ」の台詞を、わざとかどうかは分かりませんが唐橋烏哭さんが「次はお弁当ぐらい持参するよ」と発言し、ミカシュン光明さんが「─────お弁当?」とツッコミ、月闇コンビでニヤニヤし合ってていたというなにそれ超看たかった。

【特典ディスクについて】
もの凄いボリュームと充実した内容、愛の溢れる編集。こちらもまた素晴らしい特典ディスクでしたね。

稽古風景たくさん観られて嬉しいねとか、
『進行方向回転八戒蹴り』マジ凄いし技名のフォントがウチでよく使うのと同じだとか(どうでもいい)、
「ゴー」のみかしゅんさんウザ可愛いというかみかしゅんさん全部可愛い(拝む)とか、
ちゃんと眉毛があると鷭里はハンサムさんでビックリしたとか、
月闇トリオがわちゃわちゃしてるのがただただ可愛いとか、
津枝さんの女装姿舞台上ではホント色っぽかったですとか、
鈴木君の遊カメ映像のシュールさって、これ敬語じゃなかったら凄く三蔵がやりそうな感じなんだよなぁとか、
物質の出る石田軍の方と「初日の出イジリ隊」のノリがおもろいなぁとか、
三仏神の「君達の人生はどうでもいい」が地味にツボったとか、
女優の三上さんマジ小悪魔とか、
スカルリング付けたままのロックな健邑さん観たかったわ〜とか、
鈴木君と三蔵のギャップというか切り替えが癖になるわ〜とか、
緊張しているふっきーさんが可愛過ぎてあああああとか、
初日のこの三蔵一行の写メが今までの一行ショットの中で一番好きなんだよな〜とか、
何故か烏哭のネクタイ掴んでる光明に全身の毛穴から変な物質が吹き出しましたとか、
ガイアの夜明けのポカン鈴木君ほんと可愛いですねとか、
お茶目な烏哭&健邑がイケメソすぎて殺されるとか、
エグザイルやってる時の鮎川さんマジ悟浄だし鈴木君がちゃんと三蔵だし悟空相変わらず超クールですねとか、
「ま、私が最強ですね」の光明さまパないですとか、
歌劇伝古参の御三方はなんかやっぱり特別な空気があるしトリオ漫才和むなぁとか、
全体的にカンパニーの雰囲気が愉しそうでこちらも嬉しいなぁとか、
役者さんの素の状態なんだけど姿形が八戒と鷭里のままで仲良くTV観て喋ってるのがなんか地味にときめいたとか、
経文ふたつ持ってたらチャクラはふたつですね了解です(しません)とか、
三上さんの語る光明像に「そう、それな」と原作者頷いてましたとか、
鮎川君すごく良い事言ってるのに言葉のチョイスが常に暴投気味だとか
(因に私もたまに煙草を逆に咥えますよ火をつける時に気付くけど)、
タイソンさんってリアルに三蔵法師の資質がある方ですよねとか、
『三蔵一行の大阪グルメ紀行』観ているコチラもたいへん美味しゅうございましたとか、
こちらのカンパニーが細かく挟み込んで来る小芝居がとても可愛らしいですとか、
「こいつマジ悟空」は至言だとか、
エレクトリカルパレードの全員の可愛さというか光明お前…というか三蔵の警備員さんのマイムが大変素晴らしいとか、
「撮れたー!」のニィ藤田さんちょうかわいいですねぁぁぁとか、
大千秋楽の上手下手入れ替わりの時の一行のハイタッチが今回の特典映像で一番萌えましたとか、
EDの編集すばらしいですね舞台袖で踊ってる光明と健邑にトキメキますね唐橋さん色気もの凄いですねとか、
言いたい事は沢山ありますが、最後のカーテンコールの三蔵一行のわちゃわちゃが本当に可愛くてですね、
個人的な趣味嗜好で月闇月闇言ってますけどね、なんだかんだで
やっぱり三蔵一行が一番可愛いですね(親バカ)

高温多湿で傷みが早いナマモノ。

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ここしばらく引き蘢ってお仕事しています、峰倉です。
ちょっとバタバタしているのであんまりツイッターにも現れませんが(それはいつも通り)、生きてます。大丈夫です。
とりあえず「●●が出ます」→出ないみたいな狼少年(ババア)状態を脱却するべく、できるだけ確定した段階でお伝えできるように気を付けていたら告知物が極端に減りました。ひとつずつ向き合って戦いたいと思います。
色々お待たせしていて申し訳ないのですが、溜まっていたお仕事と夏の刊行物をひと通り全部片付け、体調の方も鑑みる形で、
ゼロサム本誌の『最遊記RELOAD BLAST』の漫画は8月28日発売の10月号より、巻頭カラーで連載再開させて頂く事が決定しました。今からちょいちょい進めておりますので、何卒もう暫くお待ち下さいませ。

そんなこんなしているうちに、『文庫版 最遊記』の第2巻がとっくに発売となっておりますてゆうかもうすぐ3巻が出ます。
告知画像まとめて貼っておきます(横着)。
「コミックス実家に置いて来たから文庫で買い直してます」というお声が思いの外多く(あ、ソレはわかる…って共感)、また、文庫から新規で読んで下さっている方からのご感想も頂くようになり、新鮮でとても有り難いです。もう少し我慢して読んで頂けると5巻辺りでようやく絵が多少ですが安定してくるので()引き続きお付き合い宜しくお願い致します。

長年漫画を掲載して頂いておりました雑誌、『ゼロサム増刊 WARD』が現在発売の号をもちまして休刊となりました。
私個人としても創刊からともに歩んで行く形で、『蜂の巣』からはじまり『最遊記外伝』完結まで、『最遊記異聞』、そして短い間ですが『WILD ADAPTER』移籍後掲載と、かなり自由奔放に愉しく描かせて頂く形でお世話になっていただけに、寂しい思いです。
お疲れ様でした、ありがとうございました。
今後『WILD ADAPTER』はゼロサムオンラインの方に移籍となり、今冬より新章の連載が再開となりますので、まずは7月のコミックス新刊の方をお楽しみ頂き、続きをしばしお待ち頂ければ幸いです。
「『最遊記異聞』や『天上の蟻』を再開するならどこで?」というご質問も頂いておりまして、コチラ編集長から「描ける時に描いてくれたらどこでも載せます」という有り難いんだか放牧なんだかわからないお言葉を頂いているので(いや有り難いんですが)、描ける時に描いてどっかに載っけて頂きたいと思います。
描きたい気持ちだけはいつも溢れんばかりにあるんだけれども。

コミックス『WILD ADAPTER』第7巻につきまして、まだあまり画像が載せられないので口絵の一部をチラッと公開。
本文や特典物の入稿はあらかた済んだので(小冊子本文の進行中)7月の刊行は確定なのですが、特典物の店舗確定が遅れているそうで、すべての特典含む情報をまとめた物を7月上旬に別途UPしたいと思いますので、しばしお待ち下さい。
既に告知が出ている『アニメイト限定特装版』は、いつも通りの「小冊子付き特装版の上からもう1枚、描き下ろしカバーを巻いてお値段据え置き」という物です。描き下ろしのカバーは表紙が時任で裏表紙が久保田の対になってます。
また、コミックスと同時期に『WILD ADAPTERトレーディングカード』がムービックさんより発売されます。少し前に最遊記本編で2種、外伝で1種発売された物とほぼ同じ仕様ですので、紙やデザインが豪華なイラストカード全90種のトレカとなります。BOXパッケージ含め4枚ほどイラストを描き下ろしました。
こちらも店舗別の購入特典や、コミックス7巻との連動購入企画がございまして、それも近日中に詳細をまとめてご報告できればと思います。
あと、お待たせしているWILD ADAPTERのボーカルミニアルバムも進行しましたので、正式発売日も近日中にご報告させて頂きます。

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さて、先日こちらのブログにて募集させて頂いた、『三蔵一行&久保時のユニット名』につきまして。
すごく軽い気持ちで「なんかいいのないかねー?」とたずねてみたら思った以上に皆様が一緒に考えて下さり素敵なご提案を沢山頂き、逆にひとつを選ぶのが申し訳なくなってしまった次第です。
本当は全部をこちらで発表したくて一応ツイートのコピペを保存しているのですが、また「テキスト量が多過ぎます」って弾かれるの確定な程の文量になってしまったので、総評で失礼させて頂きます。

六人に共通するイメージやアイテムの単語を工夫して付けて下さっているユニット名を多く頂きましたが、やはりほぼほぼ以前の合同イベント『Dics&Guns』(通称・賽銃)のタイトルからもじった方がよいのでは?という意見がしめ、ストレートに『賽銃組』『チーム賽銃』といった物が圧倒的に多かったです(『D&G』ってお声もチラホラあったけどそれはドルチェ&ガッバーナに怒られそうです・笑)。

…そしてコレは私の責任なのですが、ツイッター上で「『Dice&Guns』で大豆でいいんじゃないですか」というリプが来たと言ってしまったばっかりに、それ以降は
「大豆最高です」
「大豆でいいと思います」
「大豆に一票」
「大豆を越えるものが思いつきません」
「もうどんなユニット名になっても彼らは大豆って呼ばれると思います」
というお声が大半をしめてしまいまして。
真剣に色々考えて下さった皆様に非常に失礼なのですが、ここは多数派のご意見を尊重して、
彼ら6人のユニット名(あくまで非公式)は普通に『チーム賽銃』、
通称『大豆』という事で宜しいでしょうか。カッコつけてもせいぜい『Die'z』だ。
……というわけでお約束通り、代表して↑の直筆ミニ色紙を最初に『大豆』とリプ下さった方にお送りさせて頂きます。
でもスミマセンあまりに沢山リプ頂いてツイートが流れてしまったので、該当のフォロワーさんは自己申告でDMにてご住所をご連絡頂ければ幸いです……(汗)。

ちなみに頂いたご提案の中で、私が個人的に「おおぉ〜」と思ったのが
「『最遊記&WA、峰倉6人組』なので『S&W M6』」というご意見でした。そっかーちょうどスミス&ウエッソンになるのね。

7月の発売物とイベント情報まとめ。

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Twitterの方に掲載した情報のまとめとなります。ご確認用に宜しくお願い致します。

コミックス『WILD ADAPTER』第7巻、7月25日発売。


文庫版『最遊記』第四巻、7月25日発売。


『WILD ADAPTER』トレーディングカード、7月23日頃発売。

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コミックス発売記念『WILD ADAPTER』原画展示 in三省堂
7巻の発売を記念して、C.S千葉 三省堂さん店舗内にて『WILD ADAPTER』の漫画生原稿を展示して下さいます。
ガラスケース展示で全40枚。7巻の原画がメイン(他の巻からも十数枚ありますが)なので、7巻のネタバレ的要素を多分に含みます事をご了承下さい。そこそこ長期間展示して下さるので、ご都合の宜しい時に是非〜。
■期間:2015年 7月27日(月)~2015年9月5日(土)まで
■会場:三省堂書店 カルチャーステーション千葉
〒260-0015 千葉県千葉市中央区富士見2-3-1 塚本大千葉ビル 4F
※ご質問等ございましたら店舗様の方に直接お問い合わせ下さい。

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そこにいる二人。

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コミックス『WILD ADAPTER』7巻が発売となりました。
Twitterの方でもご挨拶させて頂きましたが、7年半ぶりのWILD ADAPTER新刊となってしまいました……。
長らくお待たせして本当に申し訳ございませんでした。
途中出版社も変わり、私自身の身体と生活環境も大きく変わり、沢山ご心配をおかけしましたが、
今までの『WILD ADAPTER』の世界観とは変わらぬ物をお届けしたい、という思いを込めて描きました。
続きとなる新章は今冬より、ゼロサムオンラインの方にて連載開始予定となっております。

↓以下、7巻について少々の雑記です。ネタバレを含みますのでご注意下さい。






7巻は、6巻のタンカー事件を間に挟む時系列になっております。分かり辛くてスミマセン…。徳間時代の段階から細かい年月表記が既に色々曖昧な所にどうにも上手い事修正もきかなかったのでそこはボンヤリと薄目で見て下さい()。
他作品もそうですが私はどうもカッチリ年表とか作って時系列こだわるのが苦手で、悪い癖でザックリと「だいたいこんぐらい」の目分量で済ませてしまう所が…(お菓子作りができないタイプ)。変な部分では自分でも気持ち悪いぐらい神経質にこだわりたがるのに、なんなんでしょうかね…。私はもう少し自分の漫画を読み返した方がいい(←なによりコレが苦手)。

雑誌掲載時からそれはもう「アナタは鬼畜か」と大クレームを頂戴しております7章ラストシーンですが、作品にとって無駄な事を描いたつもりは毛頭ないので、今後皆様に納得して頂けるように頑張って彼らの世界を繋いで行きたいと思います。「辛くてもう読みたくない」というお声も多いですが「─────いやいや!もうちょっとお付き合い下さいスミマセン…!」と追い縋る思いです(苦笑)。
ただ、当初から予定していた展開だったのに、なんとなくタイミング悪く最遊記RB最新刊と引き方がカブっちゃったのは想定外でした…。
自分の身体の事も鑑みて、どんなに少しずつでもなるべく早く完結する方向に取り組んでおります。描ける文量が完全に限られてしまっているので、まだまだ全然先が長いのですが…。
長らくお付き合い頂いている皆様の寛容さに甘えてばかりで、本当にご迷惑おかけしております。それでも読んで下さっている方がこの世の何処かにいる事だけが、作品の糧です。

少し前に最遊記で『玄奘三蔵の読経CD』という物を発売させて頂きまして、その中で三蔵が『般若心経講座』なる物を講釈しているトラックが長々と収録されているのですが(『峰倉かずやシナリオワークス』にもシナリオ収録済み)。そのシナリオを書くにあたり、今一度般若心経の本をひたすら読み漁り、その上で私=玄奘三蔵なりの「色即是空、空即是色」の解釈を三蔵の口から語らせて頂いたのですが、今巻のWAにはたぶんその影響が色濃く出ていると思います。
あのシナリオのお仕事で、自分の中にあった『色と空』の概念が明確にできて、それは最遊記でもWAでもどの漫画でも共通だな、と。
形あるものに捕われてしまう愚かさ、見えない物を信じようとする強さと弱さ、そういう脆い人間らしさが愛おしく、それを表現したいのは以前からの共通だな、と改めて思いました。
宗教的な話でも学術的な論理でもないです。私にとっては言葉で説明出来ない曖昧模糊かつ揺れ動く感覚的なものだからこそ、漫画で表現しようとしている感じです。
いらん解説クドイですね。言葉でなく漫画でそれがお伝えできるよう頑張ります。

あと誤解のないようにお伝えしておきますと、今回の内容で『BL』というジャンルを拒絶しているつもりは全くないですし、執行部もWAもBL雑誌の一作品として描いてきたからこそ今の久保時があります。BL誌掲載じゃなかったらたぶん作品の方向性が今とはかなり違っていたんじゃないかと思うし、私は今のこの久保時シリーズを愛しています。
「この二人はデキているのか、そこをハッキリして」というお声を内外から頂く事が今まで多かったので、それに対する自分なりの答えのつもりです。
…ただアレですね、まだBL誌掲載だった時に思い切って濃いゲイ描写入れはじめた(7巻前半)途端に一般誌に移籍しちゃったんで、「ゼロサムに移った7巻から逆にホモ描写が増えましたね」って誤解が生じててなんかゼロサムさんゴメン。

今巻は梔子編という事もあり、テーマカラーは白なのですが、如何せんカバーのロゴ等を白にしてみたら色抜け(印刷落ち)したようにも見えてしまったので、苦肉の策でカバーには「白銀」を使用させて頂きました。
カバー周りから口絵も小冊子も関連商品も併せて、ひたすら久保時のイラストを淡々と大量に描いていた珍しい期間でした…。どれも精一杯想いは込めたので、少しでも愉しんで頂ければよいのですが。

特装版の小冊子『sugar-coat pellet』について。
画集sugar-coatシリーズ『糖衣』『糖衣EX』ときてミニ版イラスト集という事で『糖衣(小錠剤)』です。今回のは特に、コミックス本編の内容が(というかラストが)なかなか厳しいので、小冊子の方はあまり血腥い描写無しで淡々としたフォトブックにさせて頂き、なんというかコミックス読んだ後に「傷みを和らげるお薬出しておきますねー」的な存在になればいいな、と思ったんですが、よく考えたらpelletって銃弾って意味もあった。
小冊子も当初は本文16ページだったところを、もう少しだけでもイラストを追加したいと欲が出て入稿ギリギリで20ページに増やさせて頂いて(小柳さんマジごめん)、それでも入れられなかったキャラクターもいて、その点が申し訳ないです。
あと1ページ目はアシさん達にも「誰っすかコレ」と言われましたが関谷の(変態)坊ちゃんです。

そういえば口絵のレース絵、「結婚式みたいですね!」とご好評頂けましたが、色を裏返したらこう↓なのかなって。表裏一体。

くぼときさんのアレとかコレまとめ。

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WILD ADAPTERボーカルミニアルバム『Particle of Life』が発売となりました。
私は今回も作詞とジャケット描き下ろしで参加させて頂いております。お楽しみ頂ければ幸いです。
↓こちらジャケットデータですのでmp3に貼付けるジャケ画像とかそんなのでお使い下さい。
そしてなんとなく恒例の全曲解説。

『漂流者』
OVA『WILD ADAPTER』のOP曲です。アニメのOPらしい疾走感のある楽曲を作って頂きました。純粋にカッコ良くて凄くお気に入りだしこの曲の森川石川コンビのボーカルがとても理想的で大好き。抑揚とかアクセントとか、声の交わり方とか。
歌詞は同じ6巻ドラマCDの主題歌『エソラゴト』と同様、久保時二人だけの世界ではなくWAの世界を漂う様々な人々を対象に作詞しました。なのでOPの絵コンテも群像劇っぽさを強調してみてます。タンカー編のイメージが海なので、都会の雑踏という孤独な海原を漂流する「藻屑たち」のイメージ。
ちなみに今回のCDジャケットは、まだソロ曲が仕上がっていなかったりアルバムタイトルも決定していなかった時に作画したものなので、この『漂流者』のイメージイラストになってます。

『カレイドスコープ』
OVA『WILD ADAPTER』のED曲です。デモを初めて聴いた時に、全体を通して曲調の「色」が鮮やかに変わって行く感じが「あぁ、万華鏡のようだな」と思ったので、そのままカレイドスコープというテーマで作詞しました。
こちらも海のイメージですが、『漂流者』とは対照的にガッツリ「久保時ふたりきり」の世界観にしました。
あと後半の爽やかさを引き立たせる為にAメロBメロはねっとりした歌謡曲っぽい歌詞を目指したらなんか歌謡曲というより演歌っぽくなった感…。
西岡さんのこういう、切ない曲の途中で陽が差し込みだすようなニュアンス(『朝焼けに消ゆ』とか)凄く好きです。西岡さんの曲は、一度聴いたら画が浮かぶ物語性があるので、毎回その画を頼りに歌詞の方向性を最初に決めてます。

『塵と芥』 / 『屑星』
久保時のボーカル曲はいつも西岡さんの作られた曲をまずデモで頂いてから詞を書かせて頂く「曲先行」なのですが、今回のソロ曲はデモを聴いた時に「…これは、歌詞をどうしよう」と思考停止になりまして。曲の雰囲気がどちらも今までにない感じだったのもあるのですが、この曲にどういう風に歌詞をのっけたら久保田と時任が表現できるだろうかと。いや、できる筈なんだけど曲がシンプルなほど詞はテクニック的に難しいので、私みたいな音楽シロートに出来るこっちゃないんじゃないかと(苦笑)。
悩んだのですがブランクもあったのでとりあえず、WILD ADAPTERの漫画再開で久保時をちょっと描いて感覚を取り戻してから改めて作詞をさせて頂きました。(本当はそのコミックス7巻ももう少し前に出る予定だったのですがその遅延にあわせてこのCDの発売も遅れるハメになり本当に申し訳ない……)
どちらの曲もあえてお得意の(?)厨二的な表現にはなるべく逃げず、捻らずありふれた言葉を連ねてみました(しかし時任のCメロは思い切り厨二ったし久保田はタイトルからもう厨二だった)。二人とも「ささやかな日常のなかで」をテーマに作詞しまして、同じテーマで歌ってるのにこんなにも世界観が違うんだという(笑)、アンサーソングではなく対比曲かなぁと。時任の「広さ」と久保田の「狭さ」。でも帰結する部分は「ふたりで」という同じ場所。
そしてこちらからのお願いで、あえてデモのシンプルな音を活かす方向で仕上げて頂きました。飾らず気負わない久保時な感じで。
『塵と芥』の優しく穏やかな伴奏が途切れ途切れになる不安定さが久保田らしいと思うし、『屑星』の爽やかで明るい曲の途中でCメロみたいなシニカルなアクセントが入るのも時任らしさだなーと思うので、いつもとは少し違うテイストの曲ですがお楽しみ頂ければ幸いです。

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今秋、ムービック様より『WILD ADAPTER』の新グッズが数点発売されます。
A2タペストリー・缶バッジセット・クリアファイル・2016卓上カレンダーの全4種になります。
全国のアニメイト店舗(オンライン通販含む)、ムービック通販、峰倉SHOP.net等にてお取り扱い頂けます。宜しくお願い致します。
※こちらの商品につきましては峰倉個人及び一迅社は管轄外ですので、お問い合わせは発売元のムービック様または各取り扱い店舗様の方にお願い致します。

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OVA『WILD ADAPTER -航-』LIMITED EDITION、9月30日発売。
OVA後編の発売が間近に迫りました、というか既に私の手許には商品が届いております。
前編からかなりお待たせしてしまい本当に申し訳ございませんでした。私個人のお仕事は、描き下ろし絵もシナリオもすべて前編と同時にまとめて上げていたので、特典ドラマCDの収録の際に自分がどんなシナリオを書いたかすっかり忘れていたという四十路ならではの失態を冒しましたがそれだけ長い期間お待たせしてしまったのだなーと…。
発売中の『禅』ともども宜しくお願い致します。特典豪華です。【OVA『WILD ADAPTER』公式サイト】はコチラ
↓↓↓





【OVA『WILD ADAPTER』おまけ】
『BUS GAMER』『OVA最遊記外伝』そして『OVA WILD ADAPTER』と作画監督を担って下さっている原田氏の原画が、アクの強い私の絵柄をものすごく踏まえて下さっている上にシャープで細かくてカッコイイので、許可を得た上でチラッとUPさせて頂きます。男性がこの絵柄を再現して下さるのは凄い事なんじゃないかなぁと思うのです(他人事のように言ってみる)。
すべて『航』の原画より。

以前の外伝OVAの打ち上げで原田氏にお会いした際に私が最初に言った言葉は「私の代わりに漫画の方も作画してもらえませんか」でした。

『最遊記歌劇伝-Reload-』、観劇感想。

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まずは歌劇伝スタッフの皆様・演者の皆様、全公演完走本当にお疲れ様でした。
ちょっと立て込んでいて少し間が空いてしまいましたが、毎度ながらのキモい長文感想(かなりの小並感)を書かせて頂きましたのでご興味おありの方だけ、お時間のある時にでもお付き合い下さい。
前回公演は体調不良で生観劇できず悔しい思いをしたのですが、今回は劇場にて9月22日夜の部を観劇させて頂く事ができました。
その後ニコ生のタイムシフトで22日の昼・夜の部を観劇しまして、今回の感想はその2ステージに基づいた物となっております。
そして毎度ながら、原作者でありつつも「ほぼほぼ(最遊記に世界一詳しい)お客さん目線」です。何卒ご了承下さい。

………雀呂を描けという声が聞こえた(幻聴)ので。
歌劇伝シリーズ5作目となる今回の『Reload』は、難しいと思われていた前回の『burial』よりもはるかに構成が大変だった事と思います。
まずひとつの課題として、歌劇伝2作目『dead or Alive』のラストで洗脳された紅孩児のストーリーに、6年ぶりにケリを付けなければならなかったという事。6年前の『dead or Alive』は今現在の脚本演出の三浦さんや楽曲の浅井さんの手掛けた作品ではなかった為、当時の歌劇伝と今とではかなり雰囲気が異なりますが、それを今の歌劇伝で引き継ぐという課題。
『God Child』『burial』は独立したエピソードで原作自体のボリュームもありましたが、今回は原作の『against the stream(大河編)』をメインに、そこまで大きくないエピソードに肉付けしなければいけなかったという課題。

前回の時も『burial』を演られると聞いて「えっあんな地味なエピソードで大丈夫ですか?」と言ったとお話しましたが、今回も『against〜』だと聞いて「えっあんなライトめなエピソードで大丈夫ですか?」と言ったんですね私。自分の原作が地味だったりライトだったりするのがネックになるのではないかと、勝手に責任を感じてしまっていたのですね。
──────でも実際に観劇したらね、もう「大丈夫ですか?」「いいんですか?」って言うのはやめようと思いました。
心配しなくても私の原作を、歌劇伝の皆さんが必ず上手い事料理して板の上に載せてくれるんだな、と。

【影ナレ】
前回より尺が伸びて一行の「好き勝手度」が上がっているユルユルかわいい前説。
今からニコ生でご覧になる方は数分遡って開演前の影ナレから是非。前回もDVDには収録されていなかったし、これは会場限定のお楽しみ要素なのかなと思うので。

【OP】
開演前からスクリーンに映し出されていた市松模様がチェス板だったと判明する演出がイイですね。
前回公演であれだけ印象付けた「カラス」ダンサーが、烏哭の象徴として度々効果的に登場。
小野田君紅孩児、また出演して下さって本当に有り難い。初期の歌劇伝の「歌劇」を支えてくれていた小野田君、相変わらずどころか更に深みを増した圧倒的な歌唱力。抑制された表現で歌っている曲なのに感情の乗り方が凄まじい。
今回の曲もどれも良いのですが紅孩児のテーマ曲凄く好き。切なさと苦悩が滲むのに高貴で、それが後半では力強く目映くもなる。アンサンブルさん達の表現する「絡み付く業」に翻弄されながらも強い意志を見せて歌い上げる紅孩児のカリスマ的主人公感(※敵です)。

一連のOP、テーマ曲の「生きるだけ」のフレーズを、光を纏った光明がかっさらうこのズルさよ…。
三蔵の銃声が、歌い出しや切っ掛けになってるのがとても効果的で緩急の付け方もカッコイイ。
埋葬編からの『Go to the WEST』に月闇パートが加わるようになって、世界観の陰陽な感じが増してて好き。
『Dead or Alive(砂漠編)』ダイジェスト、今のキャスト陣でも観られたのが嬉しいですね。
全体通して舞台装置(盆)の超有効活用。シリアスな演出にもギャグとしても有効活用。
唐橋ニィ博士の、出て来るだけでコミカルな空気に変えてくれる力が今回全開。そしてそのコミカルさから一転してゾクッとするほどの闇と色気を醸し出すのも全開。卑怯。声色の使い分けと空気をコントロールする間の取り方が卑怯。

【本編】
原作の「前フリ」をも活かした演出にして下さっている細かい配慮。緊張と緩和の扱いが上手い。
演者さん達のアドリブから生まれたという、宿での三蔵一行グダグダシーン。そう、こういう一行が見たかった。
今回メインの戦闘シーン以外は三蔵一行がとてもユルい(紅孩児側が終始シリアスなのに対して)。このユルさといい加減さが三蔵一行のベース。「お前らやる気あんの」ってぐらいダルダルした空気感とコミカルさがたいへんナチュラル。今回の一行は全体的に、とても安心して見ていられる三蔵一行だった。
そして八戒が八戒節全開。前回の『burial』であんなに切なく苦悩していた儚い八戒から一転、完全にフッ切れた今現在の「ちょっと変なおかんセンス」の八戒。『歌劇伝burial』をご覧になってない方は是非この振り幅を確認して頂きたい。ふっきーさんありがとうハイライト。

原作の小ネタである『ハヤブサ兄弟』をまさかここまで遊ばせてくれるとは。四兄弟の歌とダンス可愛いよ…。全力で歌のお兄さんする八戒とお歌の子供ノリノリ悟空、やる気はゼロだけど無表情で付き合う三蔵、嫌々な割に逐一ダンスがキレてる悟浄(パラパラ素晴らしいな)、最高に可愛い。人参マイクも可愛いし町民達の後ろでの八戒の手拍子のしかたすき。
「殺せ今殺せすぐに殺せ」の鈴木三蔵の言い方がめっちゃ理想的だし薮睨みの効かせ方も素晴らしい。
全体的に、一行各キャラの動きもバラバラに各自細かいので(どのシーンもだけど)タイムシフトでようやく色々確認できた。

鳥エピソードのお師匠様の歌が美しい…。みかしゅんさん光明の歌声が常に美しい。埋葬編から上手いこと今回のエピソードにお師匠様を連れて来たなぁと感心。
背中に貼り付いた悟空を後ろ足で蹴ろうと足掻く悟浄めっちゃ可愛い。二人の体格差と動きが神がかってリアルに悟空と悟浄。三蔵じゃないけどホントにうるせぇなコイツら(笑)。

沙兄弟のシーン、悟浄の歌声がより切なくて男臭い色気もあってすごく良かった。
原作の一行の掛け合いを活かしつつ、そこに投入されたフリーダム光明さま素晴らしいな。
見ていた誰もが心中でツッ込んだ「近い近い近い」。
光明のこの舞台ならではのポジションに立つのは難しかったとお見受けしますが、ちゃんと光明のド天然な部分とお茶目要素、全部見通して冷静に看守ってる部分との兼ね合いが絶妙。復帰後の歌劇伝からは登場していない観音の役割(台詞)も担ってくれている。三蔵らを看守る目と、烏哭に対する眼差し、この絶妙感にゾクゾクする。
あと三蔵のハリセンは光明という四次元ポケットから出し入れされてたんだと妙に感心した(笑)。

愛弟子には寸止めだったのに烏哭には容赦のない光明のハリセンさばきが美しくて何度見ても吹く。
「遊んでいるのは貴方でしょう」の台詞の重み。
みかしゅんさんがツイッターにUPしていたニイと光明のお写真で「博士が恥ずかしがって背を向けてる」のがあったけど、今の調子こいてる自分を光明に見られたら烏哭はホントにこっ恥ずかしいんじゃないかと思うんだよね。「貴方は今もそこにいる」と言いつつも、今の烏哭の言動は光明がいないからこその形なんだと思うし。
久々の「お呼び出し博士」、さんざおちゃらけた後に突然マジトーンの良い声になるのが心臓に悪いですよ。
「僕ユーレイだから。」で見えない筈の幽霊光明と一瞬視線を交わすのがもう素晴らしいね。素晴らしいね(大事な事なので)。

紅孩児の洗脳後の声のトーンの変貌ぶり。
王老師の凄まじい再現度…。寄って見たらちゃんと動きも表情も細かくロボットしてらっしゃるんだよ、動きが止まってる間は呼吸も感じさせないんだよ。うじすけさん相変わらず凄いよ。
玉面の悪女っぷりいいねー。所作も色っぽい。「この男、殺してみて頂戴」の時にニイが「お~怖」って風に肩竦めてるのもいい。

原作のヘソチラまで完全再現された坤が激しくかわいい。しゅり君これが初舞台との事なのに板の上でも堂々としてて段取りも完璧で凄い。お歌がまたとてもかわいい。
坤の歌に入って来る一行(と腹パンされる悟浄)かわいい。「新しい如意棒だ」「お、ホントだ(棒)」かわいい。ツンデレ三蔵かわいい。子供にもイジられる次郎かわいい。悟空と八戒の仲良し感かわいい。また可愛いしか言ってない。妖怪出て来て咄嗟に坤を庇った三蔵が特にかわいい。
盆を使った演出楽しい。今回の一行は、緊迫したシーンでも根底に余裕がある感じも出てる。なんか船上のシーンを含めて悟浄の喋り方が今まで以上に悟浄らしくて凄く好きだ。余裕のある男の色気と粗雑さとライトさ(とイジられる可愛さ)が初演から格段に増してる。たまに煙草咥えた口を尖らすのもまた悟浄っぽい細かい仕草で凄く良いなぁ。

水中シーン、ニコ生で「白いクリオネ」とコメントした人ゆるさないちょっと和んだ。
光明の歌声だけで「光」を感じさせるこの破壊力。惑いや窮地に陥った時、三蔵の脳裏にずっとこの歌があったのなら、それは心強くもあり、なんて重い光だろうなと思う。
余談だけど公演前の座談会の後に私が「今回水中のシーンとかどう表現するのかなと思ってて」って言ったら鯛造君が「それ愉しみにしてて!」って言ってて、その後も話してて唐橋さんが今回のネタバレしかけるたびに鯛造君が「内緒にしてるんだから言っちゃダメじゃん!」ってツッ込むと唐橋さんが「あっ!」て両手で口塞ぐのが仲良し可愛いかったよ、という中の人達の裏話。

一行の大人面子に対して甘えたな悟空を強調し「こんな時誰々ならどうするだろ」と考える事で、一行の悟空への影響力がより強いものに表現されている。悟空が坤を諭すシーンは、カミサマ編で八戒が悟空を諭すシーンから繋がっているのが、原作よりも分かり易い作りに。
悟空のこの曲の良さが、ここまでのシリーズでの繋がりでどんどん膨らんでいってるね。坤が歌に入って来る所の「おっ!」て振り向く悟空の嬉しそうな顔がいい。原作悟空の頭の後ろで手を組む癖も要所要所で入れてくれてるのがよい。如意棒持ってないと悟空は手持ち無沙汰なんだよね。「お兄ちゃん」をくすぐったがる悟空の可愛さが天元突破。

そして大人組。
(何に対してかは明言を避けますが)誠に大変ありがとうございました。八戒の腹部の傷の再現も細かい技。
三蔵サマの神速キック素晴らしい。こんな動きアニメでしか見た事無い。経文持った手が荒ぶってるのがミソ。そしてこのハードなプレイを生き別れの兄に見られる弟……。
経文を丁寧に日干ししてる三蔵かわいい。
雀呂はなんかもう「卑怯すぎる」のひと言に尽きる。凄い飛び道具感。
原作やドラマCDだとどんどんイジられキャラになっていったのが、歌劇伝ではしょっぱなから全開。全開でざっくん節。
登場からもう笑いが起きてるし、ソワレでは拍手も起きてたし…てか舞台中に二度も個人的に拍手貰ってる雀呂(公演後の影ナレ合わせたら三回も)凄まじい。役者さんご本人がとても真面目に真剣に全力で「あの」雀呂を演じてて下さるのがわかるし公演後真っ先に私の所に来て下さって「あれで大丈夫でしたか…!?」と確認して下さいましたが、大丈夫どころか期待以上のざっくんでした。お客さんの反応がすべてを物語っております。もったいないから悟空とのエピソードも是非舞台で見たいなぁ。
しかしそれもこれもすべて「変なのが来た」で済ませる三蔵と八戒すき。
あと全員に自分の目を見せようと一生懸命前のめりになってる雀呂がなんか愛しい(笑)。

悟空の如意棒の出し方カッコエエなぁ。アクションシーンのスローモーションが特にカッコ良かった、…んだけどまさか後であんなネタのフリになっているとは…(笑)。如意棒での回転キックすげぇ。アンサンブルさん達の動きもすげぇ。相変わらず鯛造悟空の二次元世界より身軽な感じなんなんだどんなバネが体内に仕込んであるんだ。あれが三次元なら二次元はもう少し無茶な動きをさせてもいいのか。
「あもう完っ全にスローモーションに見える」今回一番ツボった声上げて笑った。

雀呂様オンステージ、ロック調にビジュアル系の歌い方といちいちオーバーなポージングがとってもざっくん。
そういえば雀呂の衣装について事前に聞かれたので「テラッテラ素材の服をロックでカッコイイと思って自分で袖と裾をギザギザに切って、カッコイイと思って100均で買って来たチェーンをくっつけた自作の服です」とお伝えしてありました。リアルだともっとゴミ袋っぽくなるかと思ったら舞台上ではイイ感じにダサカッコ良かったです。髪の色も綺麗なアッシュ系で、良かったねざっくんカッコ良くしてもらえて。

映像効果、全編通して劇場ではニコ生よりも幻覚世界がより鮮明に見えていたのでそれが勿体ないけれど、雀呂の歌に合わせて三蔵達が翻弄される所(幻覚ダンサー達に絡み付かれて操られたりもがいたりする様)はニコ生の方がしっかり見えたのでエロか……カッコ良かった。
四角に封じ込められる三蔵らのオリジナル演出が凄く好きで、特に各自閉じ込められる瞬間がとても良い。マチネ映像だと四角映像が消えてもマイム続けてる鈴木三蔵がよく見えるんだけどこういうのも上手くて凄いな鈴木君。なんなの貴方(凄い褒めてる)。
炎どうするんだろと思ってたらちゃんと燃えたし幻覚錫杖も出た。凄い原作再現度。
ふっきーさん八戒は、整った所作も勿論、どんなに荒げてもしっかり品と色気のある叫び声がとても八戒らしくて嬉しいのです。「ただ穏やかに喋る」は出来たとしても、声を荒げた時のこの感じが出せる方はなかなかいない。今回は「緊急時の敬語レス八戒」も聞けて大満足。
しかしここだけ見てると雀呂がまるで強そうだ…!

村人達が塞がった洞窟を掘って光を求めるシーンと、三蔵が水中で光を見出すまでのシーンが被さる演出なのが素晴らしいなぁ。特にニコ生ソワレは2つの映像が被せてあってより効果的でした。
〆る所はビシッと〆てくれるリーダー、鈴木三蔵の低音キメ声がすばらしい。

今回も歌だけでなくBGMがとても印象的で良いですね。
悟空VS紅孩児、「教えっかよ」の悟空の挑発的表情めっちゃイイ。
今回、悟空VS紅孩児戦の一連がとにかく好きです。ズタボロにされた悟空の表情と動き。僅かな怯え、抵抗、絶叫、悔しさ、心の咆哮、自嘲。そして自身の甘えと痛みを吹っ切った悟空の、強く男らしい表情。とにかく熱かった。冷酷な紅孩児と熱い悟空のぶつかり合いが本当にカッコ良かった。「だから、それがどうしたァ!」の片足上げたアッパーがまさに悟空らしくて心底感動した。今ここでこの悟空を鯛造君に観せてもらえてホント良かったです。私の中でも指標がひとつ明確になった感じだ。

あと今回も全体的に衣装が、再現度だけでなく動きを魅せる為に効果的に出来ていて、悟空のマントや三蔵の法衣も原作的には(当時まだ高校生の自分が)「ヒラヒラ動くものがついてた方がアクション映えするだろー」ぐらいの気持ちでデザインした物が、三次元の舞台の上で(演者さんと衣装さん達のお力によって)実に効果的に動かして頂けていたりするのを見て「あーヒラヒラさせといて良かった…」と思わされました。全員の髪型も、あまり無理して漫画風に寄せすぎずナチュラルになってきてますよね。
そして原作のハイタッチ再現であああってなった。描き手として感無量。

…当然原作漫画は、舞台用に考えて描いているわけじゃないから、三次元かつ板の上という状況にファンタジー漫画原作を起こし再構築する事は本当に至難の業だと思います。
今の歌劇伝シリーズに私がここまで敬意を覚えるのは、役者さん達もすべて含めた歌劇伝さんサイドが原作を最大限尊重し再現しようと努力して下さった上で、そこから更に「舞台という表現でどうしたらより面白くできるか」に尽力して、魅せて下さっているから。原作ももっともっと面白く出来るよう頑張らなきゃなーと、それこそ「お前の強さが俺を奮い立たせる」のです。「大事なのはまず応える事だ」と。

今回のメインテーマの『Reload』で戦闘。
この一連のくだりでガムシャラに三蔵一行に突撃していく独角がとても良かった。歌劇伝だと八百鼡の役割もすべて独りで担わなければいけなくて、戦闘も一行相手にたった独りきりで、大変だったと思います。
ニコ生ソワレで完成系のカッコ良さは充分に味わえるので、やっぱり触れておきたい事を。マチネではここから機材トラブル。一切の音楽無しの状況で何事もなかったように堂々とアカペラで歌い出した鈴木三蔵の凄まじい度胸と判断力。それに続く皆様の気迫満点のアカペラ、音の無い世界でのダンス、立ち回り、それに合わせた効果音。ビリビリする緊張感。音楽が無いのを逆手にちょっとタメのアレンジを入れた小野田紅孩児も凄いし、一行の強い強い歌声も熱いし、座長・鈴木三蔵の「ただ光がある限り、そこに」がくっきりと響いて痺れる程カッコイイ。演者さんすべて、アンサンブルさん達の足並みの揃い方も素晴らしい。
…勿論あってはならないミスなのでしょうし、現場の皆様の心労は計り知れませんし、見せたかった完成系ではないのは百も承知。とはいえこの貴重な回の公演がたまたまニコ生で配信されていた事で、カンパニーの結束力と底力を我々も看守る事が出来ました。

復活した紅孩児の爽やかな表情と声がとてもとても魅力的。そりゃ独角も付いて行きますよ。
戦闘あがりの三蔵サマが密かに腰たんたんしててこのジジイ臭さが実に細かい。
まさかの雀呂再登場、劇団ひとりならぬミュージカル独り。持って行くなぁ~。
(面白い物には)なんにでも感動する光明様の可愛らしさ、からの、月闇コンビのターン。烏哭と光明の掛け合いの歌がマジ……この独特の空気にゾワゾワしますな。烏哭を看る時に光明の纏う雰囲気がまた素晴らしい。月に暗雲、のようでもありその実、湖面の冷たい月と、高く哭いてそれを揺るがす烏のような。本物の月ははるか頭上にあるのよ。
セットに映り込むダンサーカラスのシルエットがまた効果的。

「あの時、光が見えた」図らずも烏哭(ニイ)の神経を最も逆撫でするひと言を放つ紅孩児と、それによって珍しく感情を表に出す烏哭。burialの後なので原作よりもそれが分かり易くなっててホント助かります(笑)。
ここの紅孩児の歌が心から素晴らしい、鳥肌。「影が消えてゆく…」で翳した掌の影が、暗雲が流されるように退いて目許に光が射す動作に感動した。ここはゼヒ寄りの画で観て頂きたい。マチネではその紅孩児を見ている独角の微笑みが入っててまた良かった。
ただ……原作『BLAST』2巻の展開の後にこのシーンを観てしまうとメチャクチャ胸が痛い、と読者さんが言いたい気持ちはよく分かります。分かりますが許して下さい。たぶん私の胸が一番痛い。

そして烏哭の例の台詞。「虫みたいだ」。──────『even a worm』へのひとつの布石。

たぶん誰もが思った可愛いのはお前だ悟浄。
「夢見が悪かったんじゃねーの」の言い方もとてもイイ。
そして──────来ましたねー。京訛りのひと言と2つのシルエット。……原作ご存じない方には完全に「??」だとは思いますが…。いや愉しみだ。今回ダラダラわちゃわちゃしていた三蔵一行も、次からは流石にヘラヘラし続けてる余裕が無くなるかと思うとそれもまた愉しみ。その為にも今回の「三蔵一行の一体感」は必須課題だったんでしょうなぁ。

【ED】
一人ずつの挨拶ごとにそれぞれのテーマ曲がかかるとても細かい仕様、流石。お師匠様の動きが最後まで可憐で優美でお茶目。今更だけどアンサンブルさん達の衣装もシャープでカッコイイ。そしてやはり三蔵座長の纏うオーラが、拍手を静寂に変えるほどに強い。
EDでの歌の掛け合いからマッシュアップがGodChildから毎回愉しみなんだけど、今回凄まじかったなぁ。GodChildは一行VSカミサマ、burialは光VS闇だったけど、今回はいくつもの想いが歌で錯綜して駆け昇って行く感じでしたね。両肩で歌う月と闇、迷いを切り裂く希望の光。再装填してここから始まる感。流れてゆく雲を目で追う三蔵と紅孩児の対比が美しい。
曲調の切り替わる瞬間に合わせて悟浄がくるっと錫杖回してタンッてするのすごい好き。悟空の如意棒や三蔵の銃もだけど、各々のマイ武器が身体に馴染んで自在に自然に扱ってる感じが回を追うごとに増してるのが良い。こちらとしても参考になります。

【終幕影ナレ】
美しく穏やかな光明様バージョンと、もう最後までオイシイとしか言えない雀呂バージョンの二種類が存在する豪華仕様(笑)。影ナレでまで拍手が起きる雀呂さんパない。林さんありがとうございました。ニコ生でどちらも聞けますのでゼヒ。

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【ニコニコ生放送(タイムシフトによる視聴)】
◆『最遊記歌劇伝-Reload-』 9月22日 13時公演 視聴会場→コチラから
◆『最遊記歌劇伝-Reload-』 9月22日 18時公演 視聴会場→コチラから
◆ネットチケットの新規ご購入は→コチラから
ネットチケットのご購入期限は2015/10/12(月) 23:59まで。
タイムシフトでの視聴期限は2015/11/11(水) 23:59までとなっております。この機会に是非。

【DVD発売決定】2016年3月9日発売予定。詳細は追ってご報告致します。

【公式ファンブック『最遊記歌劇伝-Road to the WEST-』】2015年11月4日発売

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…あと今回も公演グッズすべて凝ってらっしゃって凄いんですが、中でも桃源郷シート特典の小冊子(写真集)が、原作のイラストやワンシーンを完全再現したデザイン加工でどえらいクオリティーになってて、校正見た時に「えっコレ特典だけに使うの勿体なくないですかいいんですか」って5回ぐらい言った。凄いなぁ、有り難いなぁ。
今回の公演の前に、レギュラー演者陣の皆様と(完全オフレコ状態で)ひたっすら最遊記について長時間語り合えた時間がたまたまありまして(後で時計見て全員で仰天した)。今この面子がこれだけの想いを持って最遊記の元に集って下さっている事は、ちょっとないような奇跡なんだろうなと思いながら、皆さんのお話を聞いていました。
全員の想いは西へ、この先へ。
もうちょっとだけでも、この縁の続きを看ていたいなぁと。

申、猿、さる。

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明けましておめでとうございます。
本年も何卒お付き合いの程 宜しくお願い申し上げます。
峰倉かずや 二〇十六年元日

こちらのブログの方が手つかずになってしまっていて申し訳ございません…。
最新の情報はTwitter(@kaz_minekura)の方で出来る限りお知らせを載せておりますので、そちらでご確認頂けますと幸いです。
体調がある程度落ち着き次第、こちらでもまとめを更新させて頂きたく思います。

「人は誰でも幸せ探す旅人のようなもの」。

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ご無沙汰するにも程がありました、峰倉です。
昨年12月頭からいつもの体調不良に加えて風邪もこじらせ、今冬いっぱいを無駄にしました。
そして一旦落ち着いたかと思った矢先、10数年前にもかかった突発性難聴(正確には低音障害型感音難聴)も再発し更に体調を崩しました。
現在そちらも治療中。もーなんなのよって言う…。
昔難聴やった時よりも症状(耳鳴りや目眩や吐き気)が酷いのは、どうやら昔と違って上顎が無いせいっぽいです。確かに顔の骨を半分近く無くした事でバランスが取れないのか、三半規管がめっちゃ弱くなって車にも長時間乗れなくなったので、あーそういう事かーと。
いや……うんじゃあしょーがねぇなという諦観の境地。
どんなに心が元気でも、身体が動いてくれないと「こんな使えない身体いらねぇ…」と鬱々ともなる時もありますし、機械の身体を求めて銀河鉄道999に乗車したくもなります。
正直こういう状態に陥るたびに色々と、仕事のあり方について、何度も何度も自問自答します。
ぐるぐるしっぱなしだ。三半規管弱いくせに。

しかし病気ばっかりしている中で唯一良かったと思えるのは、書物や映像作品をたくさん摂取出来る時間が増えた事です。
今まで仕事に必要な専門書等しか碌に読んで来ていなかったので、自分の知性(…的なもの)が20代で止まっていたような気がしますもうじき41歳になりますしんじたくない。
改めて、自分はやはり実写映像作品とルポルタージュ物の書物が好きなんだなぁと痛感したので、摂取したものを自分なりにもぐもぐ咀嚼して、自分らしく作品に活かせればいいなと思う次第。
─────身体がマトモに動いてくれなきゃ活かすもクソもないんですけど。畜生がんばります。

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『WILD ADAPTER』新章開幕、最新話Dice49がゼロサムオンラインに掲載されております。
昨年発売された7巻の続きからお読み頂けます。登録不要・閲覧無料ですので是非。→コチラからゼヒ。

7巻ラストの展開は、思い出すと胃が痛くなるくらいお叱りを受けまして(笑)流石にだいぶ本気で凹みつつ……凹みつつも結局は、以前からの予定をまったく変える事なく続きを描きました。
「お前はコレが面白いと本気で思ってんのか!?」と問われたら「すんません正直面白いと思って描いてます」としか言いようがないので、それが読んで下さる方に少しでも伝われば……よいのですが………(←自信とかはないらしい)。
本当はお客様に気持ちよく「読みたい!」と思って頂けるものを描くべきなんだとは重々理解しております。
一人でも多くの方に「読んで良かった」と思って頂けるようこれからも私なりに精一杯作品と向き合います。

すべての作品において、どうも私はキャラクターの生殺与奪に関して もの凄く信用されてないなという空気はヒシヒシと感じます(信用がないのはそれだけじゃないけど)。自分でも気持ち悪いぐらいの親バカなんですけどね。

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既に諸々の発売から結構経ってたりするので、とりあえず軽いまとめだけでも…。
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「最遊記トレーディング缶バッジ」が発売されました。
最遊記シリーズのメインキャラクター10人の描き下ろしイラストを仕様しております。
各所ご購入特典のポストカードは各1枚です。「10人の絵を3枚のポストカードに配分して下さい」と依頼され「10を…3で割れ…だと?」と大困惑した結果こうなりました。
【ご購入はコチラ】全国アニメイト各店、及びアニメイトオンラインショップ/一迅社オンラインショップ/峰倉かずや.NET

これも元はAGFの販売用に作画していた物で(なので本来は11月発売だった為に全員冬服揃い)、ぶっちゃけ当初はAGFでの会場限定販売物と言うご依頼だったのですが、「全て描き下ろしで、会場に来た方しか買えないというのは流石に不親切ではないか」と私の方がギリギリまで頑なに反発し続けまして……最終的に企画自体見送って頂きお蔵入りに。
その後救済措置として、全国発売の商品という形にして頂けたのがこちらです。ホント我が侭で申し訳ない。

「缶バッジとか使い所なくて困る…」というお声も多いので、どういった商品が欲しい的なご要望がございましたら何卒、各出版社や発売元様の方にご意見お寄せ頂ければ幸いです。作家本人には「こういうの出して」って言う権限はまったく無いのでございます。

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峰倉かずやイラスト集『Salty-dog 9』、発売中です。
表紙カバーは外伝一行ですが、本文は外伝・異聞・本編と最遊記シリーズが揃い踏みな感じです。おそらく今までのイラスト集で一番、人口密度の高い一冊です。

諸事情により突発的に発売が決定しまして、依頼されてから慌ててイラストを選出して台割組んだのですが(本来その辺は編集部にお願いするお仕事なのですが、イラスト点数が多くて私じゃないと把握できていないというのもあり、5からは私が総編集しております)、どの絵を既刊の画集に収録してあってどの絵が未収録なのか、段々アタマでは分からなくなって来ました。
昔はひと通り把握していたのに……これが…老化か………。
おそらく次の塩犬はなかなか出ないんじゃないかと思うので(結構使い切った感)、お手に取って頂けましたら幸いです。

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ざっくりですみません文庫版『最遊記RELOAD』全5巻、発売となっております。
「初めまして」の方も「ご無沙汰しております」な方も、この機会にお手に取って改めて読んで頂けるのは大変ありがたい事です。
企画を頂いた当初は「うーん、文庫化かー…何度も何度も同じ漫画で本出すのはもう流石に……」と尻込みしていたのですが、文庫化だったり歌劇伝切っ掛けだったりで「長らく離れてましたが舞い戻って来ました」「文庫で初めて読んだ新参者ですが」というお声を頂く事が増え、更には「通勤鞄に入るサイズで嬉しいです」というお声まで会社に持って行くのはやめましょう。
現在、本編最終章で牛歩ながらも三蔵一行の旅は続いております。
これからも、変わりつつも変わらないこの四人組を、応援してやって頂けましたら幸いです。

『最遊記歌劇伝-Reload-』DVD、発売。

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まずは、DVD発売おめでとうございます!
そして前作に続きamazonミュージカルランキング1位獲得おめでとうございます。おおお。
いつもなら調子こいて落書きも載せたりするのですが、ちょっとここ最近思いっきり体調崩しまくりなので…今回はスミマセン……。

舞台本編の感想は既にいつもの気持ち悪い感想ブログ→コチラにて綴っておりますので、特典ディスクの方のお話を。
いつもただのお客さん目線になってしまう為(おかしい)、今回はなるべく原作者らしく裏話とか見解とかを中心に述べたいと思います。
畳んでおきますので「まだ観るのこれからだよ!」って方はご注意下さいネタバレしかありません。






■今回の公演、頂いた企画書の初期段階でのタイトルは『最遊記歌劇伝-Light-(仮)』でした。脚本を拝見すると確かに『光』がメインテーマなのでまったく問題はないのですが、私の方で思う所があり(単純に読んだ音的にも)サブタイトルのみ再考をご相談させて頂きました。カミサマ編、埋葬編を経ての『三蔵一行の再装填』というセクションなので、そのまま原作の『Reload』を持って来ては如何でしょうという事になり。
そんな感じで楽曲も、メインテーマ曲がReload、物語の象徴的な三蔵ソロ曲がLightというバランスに仕上がっておりますね。

■今回も羽尾さんデザインのタイトルロゴがカッコイイのですが(GodChildからの三作並べると作品ごとのロゴの雰囲気の違いがとても絶妙)特に特典ディスク盤面のS&W、トリガー部分に指がかけられる仕様なのがまた、今回のタイトルロゴの弾丸ともリンクして憎い演出。
銃にだけあえて下地の色を敷かない事で、銃身がCDの銀盤で光るというデザインがカッコイイです。

■三蔵一行の秘密会議、作り上げている感が垣間みれて良いですね。普段は私が自分独りの脳内でやってる会議(「ここでこういうやり取りをして、こういう動きでアングルで……こっちから映すと誰かに被るから一旦座らせて…会話がゴチャるからちょっとシェイプして……」みたいな)をまるっきりそのまんま、歌劇伝版三蔵一行が実際にやってらっしゃるのが、私からしたら凄く不思議な感覚。
歌劇伝キャスト陣に「ウチの子達を宜しくお願いします」とお伝えしたのは、つまりこういう事。
皆さんに委ね、舞台表現というステージ上で活き活きと育んで頂く事。

■今までお仕事してきて声優さんには主に2パターンの方がいらっしゃって、アフレコ中に演技に合わせて身体もめっちゃ動かす方と、ほぼ微動だにせず声だけで演技されている方とに分かれるのですね。今回初めて歌劇伝の影ナレ収録の画を拝見したのですが、やはり舞台役者さん達は自然と身体も動くのね…というのを超越して鈴木さんは目線までガッツリお芝居してるのが印象的。

■今回のトリックスター的存在は雀呂……というか林さんご本人だった件。

■白と黒の駆け引き、チェス対決。私の中の設定上、烏哭は1度も生前の光明とチェスで戦った事がない。そんな中、舞台裏で奇しくもみかしゅんさんvs唐橋さん。役の上ではないけれど「言い訳が始まってますよ(笑)」はホントに光明が烏哭に言いそうでドキッとしたり。光明は烏哭にだけは容赦ねぇからな。

■ギリギリまでパンプアップに余念がないお二人と、早くから役に入ってゼェゼェしている鈴木さん。絶対見られない貴重な裏でのお仕事。

■幻想魔伝放送時辺りに、ムービックさんがグッズで『三蔵のハリセン』というのを発売して下さった事があって、それを実際に振り回してみて体感はしていたけれど、確かにハリセンさばきにはコツがいるんですよね。相手に怪我させないよう配慮していたら尚更に。
それにしても光明のウイッグ、形が綺麗だなぁ。どことなく峯明っぽさもあるんですよね。

■「なにかと損する」ふっきーさんが「保育園で保父をやってます」の図。(特典映像全体的に)

■歌劇伝三蔵一行の面白い所は、役者さん達それぞれのご本人のキャラクターと、役柄の性格とがことごとく真逆な部分だと思ってます。

■『稽古場風景2』〜『稽古場の片隅で』で流れている紅孩児ソロ曲、本番ではだいぶ曲が変わったので貴重ですね。
作曲の浅井さんの歌声こんなに綺麗で可愛いんですよ…!? いつも稽古前に全曲のデモが届くのですが、全て浅井さんがお一人で歌っていらして(合間に入る台詞もちゃんと浅井さんが入れてます)とても可愛らしい最遊記歌劇伝を毎回愉しませて頂いてるのが原作者特権。
主将と副将のクッキー半分こが微笑ましい。バックに流れる歌詞とも相まって、お二人の歌劇伝における歩みの象徴のよう。
しかし今回のバクステはどことなく、みかしゅんさんがまさに光明ポジションで三蔵達を見守って下さってる感じがありますね。

■太陽君の遊カメって、強引に絡んで行く事もあるかと思えば(絡まれるのは主にふっきーさんだが)、一歩引いた感じで貴重な舞台裏や会話を俯瞰でしっかり捉えていたりもして、絶妙な距離感(カメラの距離感とはまた別の話)。

■ちょいちょい挿んで来る『裏最遊記歌劇伝』がめっちゃ好きです。何度観てもリズムに乗り始める所で絶対笑う。毎回手を変え品を変えしてくる芸の細かさが素晴らしい奈落三人集。これが『リアルうら最』か…(小声)。

■光明三蔵の幽体ポジションは、本当に舞台ならではの活きた演出。あれは絶対に漫画やアニメではできない表現です。
例えば舞台上で健邑とニイが会話を交わしたように、幻覚や異空間とはまた少し違った『境界が曖昧な時空』をそこに生み出せるのが舞台表現だから。
以前お話していた時に、唐橋さんが「舞台は極めて特殊な空間。手に何も持っていなくても『いま僕が持っているこのリンゴ───』と言ってそういうマイムをすれば、お客さんは『ああ、リンゴを持っているんだな』と思ってくれる。背後を見上げて『なんて大きな城だ!』と言えば、そこが何も無い空間でもお客さんは『そこに大きな城がある』と想像してくれる。でも、漫画は全部をしっかり絵で描かなきゃいけないですもんね」と仰った(唐橋さんはイラストレーターでもあられるので、どちらの労力も汲んでおられる方なのです)。
役者さんは「リンゴを持っている事」を身体で・演技で表現し、漫画家はそれを絵で・画面で表現する。ここに生じる両者の大きな違いは、リンゴが実際そこに存在するか否かです。
舞台上の役者さんは実際は手にリンゴを持っていなくても、そこにリンゴが在る事に出来る(或いは、突然無い事にも出来る)。
しかし漫画上で「いま僕が持っているこのリンゴ───」と言いながらもそこにリンゴが描かれていなかったら。それはそのキャラクターが「どこか狂っているのか?」と思わせる演出にたちまち変わってしまう。
Reloadでの光明三蔵は、この「リンゴ」なのです。板の上だからこそ表現出来る答えの無い存在。
舞台と漫画の表現の違いはとても興味深く、面白いです。

■子役ちゃん達の可愛さMAX。各々、雀呂と八戒へのリスペクトが半端ない(笑)。

■畠山さん「ガッツリ殺陣やるの初めて」? 初めてであんなに早くて手数の多いアクションを…。
バクステ観ていても思ったけど本当に独角は今回要素が多いし(剣掴めて嬉しそうな顔しちゃう畠さんカワイイ)、歌劇伝初参戦でいきなりのメイン所で(役柄も複雑なポジションで)大変だっただろうなと。それこそGodChildの時の弟(悟浄/太陽君)を彷彿させられました。
そしてやたらと甲斐甲斐しい先輩達の妙な威圧感(笑)。

■しっかりとお話しさせて頂いた事は一度くらいしかありませんが、ふっきーさんはとても真摯な方なのだなと、こういうコメントを聞くたび思うのです。お芝居の細かい所作ひとつにもそれが滲み出ていらっしゃるような。

■原作のRELOADは全体を通して「どれだけ悟空が悟空らしく成長出来るか」をテーマのひとつとして描いていたので、今後の歌劇伝でも悟空の更なる「男らしい面」が鯛さんによって看られるのを私は楽しみにしているのです。

■あえてここ(救う者、のくだり)で「独角」ではなく「沙茲燕」と呼ぶ、鈴木さんの思慮深さに最高僧みを感じる。

■三浦さん×浅井さんの対談が嬉しいですね。文字インタビューでは伝わらないお二方の空気感が収められていて。
「歌劇って事すら嘲笑ってそう」「ワンフレーズで持ってっちゃう」←『それな!』としか言えない。
話題に挙っていたクリアポスターを入手しそびれた…!という方の為に、画像貼っておきますね。私もこの仕掛けには言われるまで気付いておりませんでした…見返して本当だ!ってなった。↓↓↓↓上から怒られたら消します。
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■女優講座がタメになりすぎて感心した40代女子だよ。冷静に考えたら「光明直伝のスカートさばき」って強烈なフレーズだな。
実際の女性よりも美しく、より女性らしい所作。どのジャンルにおいても研究熱心な表現者は強い。

■ハヤブサ兄弟に負けず劣らず商人さん達のダンスも可愛い。連携の取れっぷりが稽古の積み重ねを感じます。

■私が劇場にお邪魔した時は毎回必ずそれを記録に残してして下さる、唐橋さんらしい繊細なお気遣い。

■八戒の誕生日、たぶん知ってて密かにスマホで動画撮ってるみかしゅんさんがマジお師匠様。
折角綺麗に挨拶が纏まった所では〆させて貰えず、無茶振りされてただテンパるふっきーさんを愉しむだけの愉快な仲間たち(通常営業)。

■私が今回一番ツボに入って笑ったのが鈴木さんの没映像供養で、なんというか…前回から思ってたんですけど鈴木さんがほのぼのシュールすぎる。また宮崎さんのツッコミ(テロップ)が秀逸。出だしだけちゃんと「撮影・玄奘三蔵」なのも芸が細かい。

■歌劇伝特典恒例の『茶番タイム』、今回は唐橋さんと鯛造君のお二人がメインで頑張ってくれてますね。くだらな過ぎて(←凄い褒めてる)大好きなんです毎回。ブンブン揺すられてなすがままにガックンガックンなってる鈴木さんと、鯛造さんのとぼけた演技と、宮崎さんのテロップの絶妙さが最高。全体的に歌劇伝メンバーの作る笑いがシュールなんだなって最近気付いた。

■鯛造さんの「拡樹が喋るよ」や「太陽アレ言っといて」が、チームの『副将』感で男前。

■…あ、履いてたんスね。てっきり

■雀呂パイセンと独角の舞台裏での打ち合わせがめっちゃ可愛い。パイセンょわぃ。

■さてED。……この編集の素晴らしさは、もう、観た方全員が同じ事を感じていると思うのですが。
最遊記歌劇伝-Reload-の集大成MVですよ。ホントに素晴らしい。作品への、カンパニーへの愛情がここまで込められた編集は、心と技術と労力を傾けないと到底出来ません。
稽古場・場当たり・本番(ゲネかな?)の同じカットを細かに、そして自然にオーバーラップさせて行くこの手間の掛け方……(まず入り方の、全員がお辞儀してから顔上げた時の映像の切り替えで「おおお」と思わせる掴みがカッコイイのなんの)。
要所要所で挿し込まれるカットも、本番とは別アングルだったり映っていなかったキャラをフィーチャーしていたりするお得具合。
山のような素材の中からこれだけ綺麗な纏まりに編集するのは本当に大変な事だと思います。特典DISCでまたひとつのドキュメンタリー作品ですし、これも併せて『最遊記歌劇伝』という作品だと、おそらく観た方皆さんが感じてらっしゃるかと。

■終幕直後にトークする三蔵一行メンバーがすごく、「三蔵一行」としての余裕と貫禄を感じます。

■今回のカーテンコールは(全部を観たわけではないですが)、三蔵一行全員が最後まで役のままを貫いて舞台上に居た感じですね。

■終わったと見せかけて突然PVが始まるこのオイシイ構成にテンション上がってしまい、「弾は米られた」と「汁物は無し」だと理解出来たのは二度目の視聴でだった…。これ皆さん可愛くて素晴らしいですね。凄いサービス精神と団結力。
ウチの仕事場では特に回転する小野田プリンスがバカウケでしたが私は林さんの中途半端なウインクで堪えきれなくなりました。…唐橋さんのはアレかな、よく居酒屋のトイレに貼り紙してある「一歩前にお進み下さい」的なやつかなヒデェな好き。王老師とジャージ独角のチェスもほのぼの可愛い。
個人的にはラストの「歌劇伝文芸部」の4トップが……今回は森川次朗さんが裏方に回られていて舞台上ではお姿拝見できなかったので、ここでお見掛け出来て特に嬉しかったです。栗田さんも次郎さんも体格・動きがそれぞれにカッコ良くて舞台映えされるのです、ホント。

■スタッフロール、こんな可愛いフォントで名前を表記されたの初めてかもしれない(笑)。
余談ですがバックヤード内の喫煙ブースがこの座長が参拝してる神棚の真ん前で(よく見ると灰皿が沢山置かれてるのです)神棚の前で煙草ふかすって絵面がなんか最遊記らしいな、と思いながら煙草ふかしてました。

■ただ飯食ってるだけの画っていいですよね。物言わぬ空気と漂う生命感が。自分もなるべくどの漫画でも作中に飯食ってるシーンを入れるようにしているのですが、こういう画が一番スキ。今回の特典は全体的に何か食べてるカットが多かった気がします。

■今回の座談会はちょこっとオーディオコメンタリー要素もあって面白いですね。ふっきーさんの髪が喜多三蔵。
視聴者の疑問に応えるかのように、鈴木さんのお膝のチャックをよってたかって開け閉めする三蔵一行かわいい。

■例の音響トラブルの際の、皆さんの心中が聞けたのは貴重ですね。「待つとか戻るとかじゃなくて、進むんだと思った」ってフレーズがとても象徴的。

■林さんすごいな。なんか色々すごいな!(語彙) だんだん雀呂なのか林さんなのかが分からなくなって来る不思議。

■小野田さんが不意打ちで原作に対してとても有り難いお言葉を下さるもんだからちょっと泣きそうになった。ありがとうございます…。

■座談会でも少し触れておられましたが、雀呂の幻覚世界シーン。あの映像を実際に演技と合わせたのはなんと会場入りしてからの超短時間内だったと後で聞きました。よく考えたら当然なんですけど、改めて凄まじい事だなと。

■牛魔王サイドの座談会の〆方すごいすき。すごいひどい(笑)って思ったけど三蔵一行サイドも大概ひどい。
なんか……アニメキャスト版の三蔵一行もいつもこんなグダグダ具合だし、最遊記ってもうこういう空気なのかなって思ってる私。

……結局はまたほとんどお客さん目線の感想になってしまいました。失礼致しました。

…さて、「最遊記歌劇伝とても良かった!」と思われたそんなアナタには、コチラ↓↓↓↓
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初の公式ファンブック『最遊記歌劇伝-Road to the WEST-』が発売中でございます。※盛大なダイレクトマーケティング
普段は一歩離れた観音目線で歌劇伝を看守らせて頂いている私ですが、一迅社刊行の書籍という事でコチラは色々と参加させて頂きました。舞台作品とご一緒に愉しんで頂けましたら幸いです。

衣装を付けたキャラクターグラビアページ、および役者さん方のお写真やインタビューはすべて、このReload公演期間内のお忙しい合間を縫って撮影にご協力頂いた物です。
キャストの皆様・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

アニくじ第二弾。

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アニくじ『峰倉キャラクターズ』の詳細です。
全デザイン担当させて頂きました。オールキャラ商品化という機会はなかなかないと思いますので、宜しくお願い致します。
※詳細・ご購入先はコチラ→アニくじ公式サイトにて。
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『最遊記カラコレDX』発売。

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最遊記シリーズのカラコレ第二弾が発売となりました。
今回は通常のカラコレよりひと回り大きなサイズの、自立する(土台付きの)立体マスコットです。
全8種類で、個別販売ですと完全ランダム。1BOX(8個入り)でご購入頂くと高確立で全種揃います(商品梱包の都合上、100%ではない事をご了承下さい)。
可愛い手のひらサイズですが、私がイラストで描いていない部分(見えない部分の足の裏とか)まで360度作り込んであって「おおっ!」って感じですので是非皆様のおうちにも連れて帰ってあげて下さい。

ご覧になられた方からのご報告たくさん頂いておりますが、なんとこの商品の単独CMがTV放映されております。しかもナレーションは関俊彦氏三蔵の録り下し。ムービックさんふとっぱら。ちなみに私はまだ観られておりません…。
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ご購入はコチラ→ムービック通販/峰倉かずやNET/amazon/他、取扱い店舗様にて。





以下、届いた商品見本を私個人が撮影したものです。参考にして下さい。
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『最遊記RB×最遊記外伝コラボカフェin町田』れぽ。

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7月中に開催された、アニメプラザ『最遊記RELOAD BLAST×最遊記外伝コラボカフェ』の現地レポをまとめました。
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(↑ちなみにカフェ店内のモニター下のこのタイトル看板もひっそりデザインさせて頂いておりました。)
イベントは現在終了しておりますが、コラボ企画のページは→コチラ。メニューや特典の一覧は→コチラでご確認頂けます。

結構突発で決まった企画だったのですが、最初に「町田のアドアーズでやりますよ」と聞いた時は、とてもご近所なのでビックリしました。前々から「東京(ほぼ神奈川)在住」とか言ってたので分かる人には分かっていたと思いますがそうです町田市民です。てゆうか相模原出身なので町田は幼少時からずっとホームグラウンドです。
東京の盲腸だとか神奈川の植民地だとか西の歌舞伎町だとか称され、アド街にすら「東京の独立都市」と紹介されてしまった町田ですいや町田の話はどうでもいい。

折角ご近所での開催なので、じゃあ前日準備中にちょっとお邪魔して、サインだけでもさせて貰って来ましょうという話に。





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カフェ開店前日の7月8日午後、仕事場を抜けて担当小柳氏とともにアドアーズ町田店さんへ。チャリで来た。
4階のアニメプラザさんに入店、既にすべてのセッティングは完了している状態でした。
お店の方々にご挨拶して、まずは店内写真を撮らせて頂く。

ちなみに各テーブル面に貼ってあるテーブルマットはこんな感じ↓(ちょっと蛍光灯が反射しちゃってますが…)
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キャラごとに全8パターン、私の方でデザインさせて頂きました。
……なんせ突発企画だったため先方のデザインを監修する期間が取れないとの事で、ノベルティも缶バッジも店内内装(全部じゃないですが)も今回ほとんど私の方でデザインさせて頂く形になりました。
デジタルを扱うようになってからはよくある事ですができればプロの方にお願いしたい。所詮は素人仕事なので…。

↓店内内装はこんな感じです。大きなモニターがみっつあって、常時PVやOVAを上映していたとの事。
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店内をざっくり撮影した後、ポスターや外伝等身大POP(抽選プレゼント用)、シークレットコースター100枚分にサイン開始。
「サインだけしてすぐ帰りますんで」と前もってお伝えしていたのですが、気を遣って頂いてしまい、サインしている間にも隣のテーブルに続々とメニューの品を並べて下さって……
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しかし申し訳ないのですが、今の私は口腔内が義顎のため、何か食べたらすぐに洗浄しないといけないので(食べた後に下向くと鼻から食べ物が流れ出て来るので描き物ができない)、急遽仕事場にいるアシさん達を全員店に呼び出す(笑)。なんせ徒歩圏内。

てなわけで呼びつけられたアシさん達に全品試食をお願いし(てゆうか各々追加で頼んでガッツリ食べ始めた頼もしさ)、私はその横で(急遽ご依頼頂いた)色紙を描く事に。……しまったマッキーとシャーペンしか持って来てない。

↓【コラボフードメニュー】「この手のカフェにしては全体的にガッツリ系」とのお声が多かった辺りが三蔵一行らしさ?
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↓【デザートメニュー】食べたアシさん達いわく「金鈷ベーグルの質量がパない」。
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↓【三蔵一行ドリンク】お客さんからのひと言「三蔵ドリンクにチェリーが載ってるのは悪意ですか?」
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↓【外伝一行ドリンク】アルコールはNGなので捲簾が紅茶というのがなんか新鮮。あの人ぜったい茶葉にもこだわりそう。
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↓描き上がったシャーペン画色紙は店内に飾って頂けました。…今考えたら一旦ウチ帰ってちゃんと描いて持ってくれば良かった。
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↓アシさんがパノラマ撮影してくれた、店内全体はこんな感じ。右手奥にいるのは色紙描いてる峰倉と担当小柳氏。
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今回のコラボカフェはフロンティアワークスさん主導だったので、もし「もっとこうして欲しい」や「またやって欲しい」「こんな企画もやって欲しい」などのご意見ご要望がございましたらば、一迅社ではなくフロンティアさんの方にお声を届けて下さい〜。
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……そして最後に。
今回ノベルティのコースターや一部食材、限定販売の缶バッジ等の品切れが立て続けに起こっていた状況を、公式ツイッター上で知るたびにハラハラしておりました。
折角お時間を割いて足を運んで下さった皆様に、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。特に遠方からいらして下さったお客様には、後日改めての引き換えが難しい等の問題が生じていた事と思います。
私の方では何の対応もできなかったのが歯痒いのですが、今後同様の機会がございましたらその際に出来る限りの対応策を講じてゆけるよう運営様とも相談してゆきます。







【おまけ】テーブルマット全種ちゃんと見たい、というお声頂いてたので、小さい画像ですが。
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さいきんのいろいろ。

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ご無沙汰しております峰倉です。
ずっと昔の個人サイトの時代から地味にコツコツ継続していたブログがこんなにも滞りがちになってしまったのは、やはりTwitterという利便性に飲まれた結果でしょうか。
あまりにも間を空けてしまったので、近々で発売された物と、今後の発売が告知されている商品をザックリまとめさせて頂きました。
すべてTwitter上で告知済みの物ばかりですので目新しさは皆無ですが、TL追えてないぜって方は宜しければご確認下さい。
あと最近編集さんとかが「アレっていつ出た商品でしたっけ?」みたいな場合は全部このブログのログを遡って確認していると聞いたので、一応記録として残しておかなきゃいけないんだなって思いました……まぁたぶん色々すっぽ抜けてるけど……。


【LINE公式スタンプ『最遊記RELOAD BLAST』発売中】
以前から「LINEスタンプ出して下さい!」というお声をもの凄く頂戴してまして、編集部と相談してそのうちクリエイターズで出させて貰おうかなぁと考えていたら公式の方でご依頼頂きました。ありがたや。
最初は漫画の中から絵を流用する事も考えたのですが、トーンがバリバリで線もゴチャゴチャなんで(知ってる)ちょっと無理だなという事で、全種描き下ろしさせて頂きました。ご愛用頂ければ嬉しいです。
全種見本画像、及びご購入は→コチラ(LINEスタンプ購入ページ)から。
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【『最遊記シリーズ複製原画集』発売中】
以前『最遊記RELOAD』で出させて頂いた複製原画集とほぼ同仕様の第二弾、今回は最遊記全シリーズです。
今回は本文だけでなくBOXジャケットのデザインから手掛けさせて頂きまして、我が侭言って銀メタリックの紙を使わせて頂きました。
個人的には下品可愛く仕上がってお気に入りです。本文の印刷も綺麗なので、宜しかったらゼヒお手許に。
ご購入はコチラ→アニメイトオンラインSHOP/amazon/セブンネットショッピング/他、全国の書店さんにて。
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【『最遊記RELOAD BLASTトレーディングカード』発売中】
最新イラスト多数によるトレーディングカード最新作。特典には、グッズ化していない「最遊記Twitter」の画像を採用しました。
ご購入はコチラ→ムービック通販/峰倉かずやNET/アニメイトオンラインSHOP/他、全国取扱い店舗様にて。
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【TVアニメシリーズ『幻想魔伝最遊記』コンプリートDVD-BOX、発売中】
TVアニメ第1シリーズ全50話収録のDVD-BOXです。無印時代の懐かしいイラストのパッケージング。
ご購入はコチラ→アニメイトオンラインショップ/峰倉かずやSHOP/amazon/他、取扱い店舗様にて。
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■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 今後発売予定の商品 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

9月〜10月発売【㈱GATE様より発売の最遊記RB新規グッズ】
GATE様からは初の商品化でして、今までのグッズとはちょっと色の違うラインナップです。
全種デザイン担当させて頂きました、宜しくお願い致します。
ご予約・ご購入はコチラ→GATE通販/amazon/他、取扱い店舗にて。
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今秋発売予定【最遊記RELOAD BLAST 2017年カレンダー】
A2サイズ7枚綴り、表紙描き下ろし。ムービック通販特典として描き下ろしイラストシートが付きます。
例年と同じ仕様です、宜しくお願い致します。
ご予約・ご購入はコチラ→ムービック通販/峰倉かずやNET/他、全国アニメショップ・CDショップ等の取扱い店舗様にて。


2017年発売予定【最遊記RELOAD BLAST 玄奘三蔵フィギュア by壽屋】
今夏のワンフェスで原型が初披露された三蔵(と仏像)フィギュア。発売予定日・価格等は追ってお伝え致します。
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 2 0 年 。

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最遊記シリーズ連載20周年プロジェクト始動
【20周年公式サイト】→コチラから(現在ティザー版、近日公式OPEN)。

【告知PV】
※7月25日、渋谷交差点街頭モニター「シブハチヒットビジョン」にて公開された動画です※


【最遊記FESTA 2017 −シリーズ大原画展−】
2017年1月7日(土)・8日(日)の2日間、幕張メッセにて開催。
漫画原稿・カラーイラスト・ラフ画など大量の生原稿を一斉展示、新規グッズの販売も有。
隣接ホールにてアニメキャスト陣が登壇するステージイベントも開催決定(※ステージイベントは7日のみ)。
詳細は→コチラにて。


現在発売中の『月刊コミックゼロサム』9月号にて、20周年プロジェクトについての記事が巻頭掲載されております。
最遊記RB漫画本編も掲載されておりますので、宜しければそちらも併せてチェックしてみて下さい。

 【はじめに】※この記事はTOPに表示されます※

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f0090822_18395571.jpgこちらは峰倉かずやの個人ブログです。
今現在、術後療養中につき お仕事を低空飛行させて頂いております。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。一歩ずつ頑張ります。
※病状の詳細につきましては、こちらの記事でご確認下さい※

【情報・告知用ツイッター】→峰倉かずや 公式twitter
あくまで告知専用の為、お問い合わせへの直接返信、フォローバックは出来ませんので予め御了承下さい。【作画アシスタント常時募集中】詳しくは→コチラの記事をご覧下さい。
【pixiv】イラストメイキング画像などを公開中→コチラ

【重要なお知らせ】→ドラマCD『最湯記』発送遅延につきましてのお詫びとご報告

飛べない鳥でも食ったらウマい。

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明けましておめでとうございます。
本年も何卒お付き合いの程 宜しくお願い申し上げます。
峰倉かずや 二〇十七年元日
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此方のブログの方が滞っていて申し訳ありません…って今確認したら去年もまったく同じ事書いてた。
どうですかこの成長の無さ。
ここ数年「調子が戻って調子に乗れば調子を崩す」というのを繰り返しているポンコツぶりですが、
皆様からの支えに全力で寄りかかりつつ、
でも出来る限りご厚意に甘んじる事なく、
本当に出来る限りの精一杯で創作物をお届け出来たらと思います。

とりあえず今年はなにかと三蔵一行が頑張る年になりそうです。

『最遊記FESTA 2017 -シリーズ大原画展-』概要まとめ

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漫画原稿約400ページ。カラーイラスト原画110点。ラフ画400枚以上の、膨大な直筆原稿を一挙展示。
キャスト陣によるステージやトークショー、録り下し動画放映などのイベントも「最充」の2日間。
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【開催日】
2017年1月7日(土)・8日(日)

【会場】
幕張メッセ 国際展示場4〜5ホール(原画展の部・両日開催)/6ホール(ステージイベントの部・7日のみ)

【開催時間】
[原画展の部]7日→9時〜21時(最終入場は20時)/8日→10時〜17時(最終入場は16時)
[ステージイベントの部]※7日のみ 昼の部→開場12:00 開演13:00予定/夜の部→開場16:00 開演17:00予定

■「原画展の部」は7日・8日の両日開催、「ステージイベントの部(アニメキャスト陣によるステージ)」は7日のみの開催です。
■入場にはそれぞれにチケットが必要となります。
■「原画展の部」も7日・8日と日付ごとにチケットが必要となりますが、チケット1枚につきその日は何度でも会場への出入りが可能です(※出入りには半券が必要ですので無くさないようにして下さい)。
■物販へのご入場は、「原画展の部」のチケットが必要となります。(※ステージイベントのチケットのみでは原画展ブースに入場できません)
■コスプレでの入場は禁止となっております。
■原画展ブース内の展示物(原画展示等も)はすべて写真撮影OKです。展示ブース内ではご自由に撮影して下さい。ただし動画撮影・音声録音はNGです。また、ステージやキャストなど、人物の撮影・収録もNGとなっております。ご了承下さい。
■イベントにスタンド花を送っていただく場合は、以下の住所宛に1月6日(金)午後着でご送付いただけますと幸いです。
 〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1 幕張メッセ国際展示場4ホール「最遊記FESTA 2017」宛
■原画展の部は、当日券の発行もございます。会場入り口にて当日券(1800円・税込)を販売致しますのでお気軽に足をお運び下さい。

すべての詳細はコチラ→『最遊記FESTA 2017』公式HPにてご確認下さい。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
峰倉です。
シリーズ20周年記念という事もあり、アニメや歌劇伝もフル参加でなんだか大事になってしまった今回の最フェス。
前回の最フェスに参加された方はご承知の事と思いますが、最フェスは今回も原画展示の点数が半端無いです。
正直イベント全部観て物販立ち寄ったら、原画をじっくり全部見て回る時間があまり取れないんじゃないかなと想定されますので、参加される方は何卒配分を考慮していらして下さいませ…。変な注文で申し訳ない。折角のお祭りなので出来る限り全部を楽しんで頂きたいのですが、皆様のお時間にも限りがあるかと思いますので。

今回、展示ブースに限りすべての展示物の写真撮影をOKとさせて頂きました。原画展としてはあまりない試みですので、記念に是非。
ただし、展示ブース内でもミニステージや映像放映がやってますので、音声や動画を撮影する事は全体NGとさせて頂きます。
また、キャストさんやお客さんや峰倉などの人物を撮影するのはNGなので何卒ご配慮下さい。
元気な限りは峰倉が、展示ブース内にたまに出没する予定ですので、見つけたらそっと捕獲して下さい。特にご利益はありません。

イベントにつきまして。
三蔵一行声優陣による7日のステージイベント、私は登壇しませぬが、朗読劇のシナリオ+αを担当させて頂きました。…個人的には面白いと思って書いたので温かい目で看てやって下さい。あとは三蔵一行キャスト陣に任せた()。
8日のミニステージ、最遊記歌劇伝さんがご用意下さったオムニバス映像作品ですが、私もつい先日拝見しました眼鏡曇るほど笑いました。最初に「映像作品作ります」と言われた時に「好き勝手やっちゃって下さい」とお伝えしたんですが本当に好き勝手やって下さってます。うら最というか、いつもの最遊記のおバカなミニドラマCDとかのノリ(の振り切れたヤツ)だと思って頂ければ。…ちょっと、あの、歌劇伝を知らない方が観たら歌劇伝って普段からこんなんなのかと誤解されるんじゃないかと不安になるくらい本気でくだらない(←凄い褒めてます)ので、皆さん覚悟して下さい。

物販につきまして。
一度の購入数に上限があるそうです。1会計につき各商品3個までご購入可能との事(スクエア缶バッジのみ10個)。何卒ご了承下さい。
今回のグッズは描き下ろし沢山頑張りました&原作グッズのデザインはフルで担当させて頂きました。少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ご購入特典のミニ色紙はお買い上げ合計金額2000円ごとに1枚、ランダムでの配布となります。
今回スクエア缶バッジや特典色紙などランダムの物がございますが、原画展エリアの隅に「休憩スペース」を設けてありますので、お客様同士のトレーディング等にはそちらのスペースをご活用下さい。また、7日に限り原画展エリア内のミニステージ用スペースも座席が開放となっておりますので、そちらをご休憩・ご交流用に御利用頂く事が可能です。

最遊記に携わる沢山の方々が協力して下さる大規模イベントとなりました。
最遊記シリーズを愛して下さっている皆様に、少しでも楽しいお時間を過ごして頂ければ幸せです。

『最遊記歌劇伝-異聞-』感想

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舞台『最遊記歌劇伝-異聞-』ご無事の終幕、お疲れ様でした。

激しいアクションが盛り沢山だった今回の舞台、大きな事故やお怪我もなく完走して頂けたようで本当によかったです。
ヒトコトで言ってめちゃくちゃ好きな作品です。どこがどう好きかは後でアホみたいに語るのでとりあえず。

今回の舞台内容は平たく言うと『最遊記異聞 feat.月闇』って感じです。最遊記とはいえ御存知の通り三蔵一行は出て来ません。歌劇伝シリーズとしても、光明・烏哭・待覚以外のキャラクターは今回ほぼ初参戦のフレッシュな役者さん達で構成されています。その若いパワーを限界まで絞り出して頂いた、アツくてコミカルで元気になれる一作です。
原作の異聞のノリが好きだなって思って下さる方、または月闇コンビをこじらせた特殊な方、あるいは汗だくで闘う男子達の青春群像がお好きな方には、ぜひぜひ観て頂きたいなと。
あと読者さんから「キャストにカーネル(宗迅)がいないのは何故か」というお声もございましたが、ちゃんとカーネルも存在する世界線ですのでご安心下さい、とだけ(笑)。

現在『楽天TV』にて、9月6日昼夜公演の生放送映像をアンコール配信中(10月31日まで)
コチラから→【楽天TV】『最遊記歌劇伝-異聞-』アンコール配信 ※楽天TVではこれまでの歌劇伝動画も配信中です。
また『最遊記歌劇伝-異聞-』DVDの発売も決定しております。詳細は随時、歌劇伝さんの公式Twitterまたは公式サイトにてご確認下さい。

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
今まで歌劇伝シリーズには『原作者は最低限しか手を出さない、出来上がったものを看て愉しむ!』というスタンスを貫いて来たのですが(餅は餅屋だと思うので)、今回は原作素材がコミックス1冊分のみとあまりに少ない事や、光明&烏哭の原作では描かれていない時代のシーンが内容に含まれる事となった為、初めてちょっとだけ制作段階から絡ませて頂いてました。稽古場撮影動画も拝見したり、公演前に顔合わせさせて頂いたり(これは最遊記原画展の会場のすぐ側が稽古場だったのでたまたまお邪魔できた)、作り上げられる過程をガッツリ目の当たりにして来た初めての舞台なので正直いつものような他人事じゃねぇな感が半端無かったです。ちょっと覗いただけでも相当ハードでまさに『修行』のような稽古を重ねてらしたので「無事に成功してくれ頼む!お客さん愉しんでくれるといいねぇ!」っていう祈るようなオヤゴコロがいつも以上に強く、その目線で感想書いたら私情が入り過ぎるのではという懸念があったのですが、でもまぁ思い入れがキモイのは毎度の事なのでいつも通り長いの書きます。できるだけいつも通りの観音ポジ目線で。

【※以下の感想は、劇場で観劇した9月8日夜公演と、楽天TVにて配信中の9月6日昼&夜公演分を主なベースとしております。ネタバレしかありませんのでご了承下さい】




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埋葬編こと『最遊記歌劇伝-Burial-』のおさらいから始まった舞台版異聞。
冒頭の健邑さん、Burialで藤田玲氏が演じた健邑のシルエット(首の傾げ方や腕の伸ばし方等)を完コピなさっていたのがお見事。観劇後に集まった鯛さんやふっきーさん太陽君も「あの健邑どの人が演ってたの?褒めたいから連れて来て!」ってなってた(笑)
剛内の亡骸に話しかける光明と、無邪気に桃醍に駆け寄ってペシャッと地面に叩き付けられる(桃醍に置いていかれる)峯明……という対の構図が憎い。玄灰の待つ『上』に上がって行く桃ちゃんと、カラスに掻き消されてゆく剛内が切ない。開始早々えぐって来た歌劇伝さん容赦ない。
光明と峯明・烏哭と健邑がそれぞれ対でリンクした立ち姿になる瞬間がよいですね。こういう別時空・別時間軸を同じ板の上に並べて個別進行までできるから舞台表現って面白い。
こうみょ様のお歌の「♪悔ゥやむかも〜」の部分めっちゃ好きなの誰か分かって。

月闇&待覚の三人のやり取りは原作で未描写の絵面。光明と待覚に翻弄されるまだ青臭い頃の烏哭が新鮮。ポケモンばりに名前が変わる三蔵'sを分かり易く解説してくれてありがとう待覚。
今回の舞台、月闇サイドのストーリー軸に関しましては、私が書いた超ざっくりなプロットを先にお渡しして、それを三浦さんが脚本に起こして下さってます。異聞の本筋の中に上手いこと組み込んで頂けたなぁと。
『したたかで天然で超マイペースな光明パイセンと、それに降り回されツッコミにまわる厨二病抜けてない頃の斜に構えた烏哭(18)』という私の乱暴な説明を、見事に表現して下さってました。
新規の異聞組に月闇が添えられた事で、歌劇伝シリーズとしての安定感が生まれて良かったと改めて。

それに加え、峯明から玄奘三蔵にかけて関わりを持つ待覚法師の存在が重要な一本の架け橋。埋葬編での死に際の言葉からして、待覚のよく知る光明はずっと生意気に悪態ついてくる悪童峯明のまんまなんだよね。
待覚は自分の漫画の中でも上位に入るお気に入りキャラなのですが、以前からうじすけさんの若待覚めっちゃ観たかったし今回想像以上に魅力的で大満足でした。ただ、髪生やしたら思いのほかうじさんがお若くカッコ良くなってしまったというのがちょっとした誤算。
でもって、二十年前と後との待覚法師の演じ分けすごい。動きとか声の出し方とかに二十年分の時間がちゃんとある。違うのは頭髪だけじゃない。
稽古中に唐橋さんが「今度は俺が藤田玲に寄せた役作り中」と仰ってたけど、若烏哭がイラっとした「あの。」って言い方とかほんとに藤田健邑の口調でうわスゲェってなった。
待覚の発言に「え?は?」ってなるたびにちょいちょい目配せし合う先輩&後輩かわいい。

一ノ班の登場の仕方すき。教典学の授業を冒頭に持って来てキャラ紹介、の改変が上手い。
隣りの隆善をずっと威嚇してるしょーちゃん可愛い。義兆は掴みからもう卑怯。玄灰の体重感じさせない立ち上がり方すごい玄灰っぽい。体術訓練したくなさが全身から滲み出てる隆善の演技細かい。訓練始まってるのに階段で優雅にポージングするお蝶に笑う。道卓と青藍の体格の美しさと動きのキレに見惚れる道卓アニキ恰好よすぎかよ。玄灰の独特の落ち着いた通る声と身軽で丁寧な動き好き。いちいち峯明に手を焼いてあげちゃう桃ちゃんハンサム保護者。丸ちゃんと隆善がずっとコンビでわちゃわちゃやってるのが可愛くてついそっちに目が行く。チンピラ喧嘩殺法がまるっきり隠せてないしょーちゃん可愛い。もうどこ見たらいいのかわかんねぇなコレ。

ほーさんは、全編通してすっっごい運動量。訓練も試験も一見サボっているようでいてヒラヒラとあっち行ったりこっち行ったりピョンコピョンコ飛び跳ねてたり、身軽で自由奔放でヤンチャで現実離れ。ちょっと目を離すと見失って、探すと全然違う場所でにこにこヘラヘラ笑ってたりする。あぁ、周囲の人間から見た峯明ってまさにこんな感じなんだなと。なんていうか、荘厳な修行寺に一人だけディズ●ーキャラクターが混じっちゃったような異分子的存在感をよく体現して下さってた。
田村くん峯明の動きの緩急の付け方と止め絵のポージングが好み。稽古ではじめて拝見した時すでに峯明としての立ち姿が完璧だった(手首をプランとさせて背中反らせて首傾けて緊張感なく立ってるあの感じ)ので、その時点ですごく安心できたのを憶えています。

企画直後から「子役にすべきか否か」と課題になっていた玄灰ですが、ある時製作陣から「玄灰に相応しい役者さんが見つかったので信じて任せて欲しい」と伝えられまして。ホントにちゃんと玄灰でビックリした。身長90cmでもないし四頭身でもないのに、立ち振る舞いも存在感もちゃんと玄灰。動きも身軽で時に愛くるしい。飼いたい。スルメあげたい。

OPの歌い出し、一ノ班全員の男臭い声が揃う迫力すごいよね。イラスト通りの狐面とそれぞれのかぶり方まで完全再現して下さってるのとても細かい。サビの「♪いざ往かん、十とひとつの」の部分の振り付けで指を「10と1」にクロスさせるのとても好き。
今回ラストの方までカーネルが居ないから、一ノ班の十人に加えて若烏哭が「ひとつ」の立場になってる感あるよね。
歌の最中も、わちゃわちゃ可愛いやり取りしてる丸ちゃん&義兆とか、しゃしゃり出る峯明にムカッてなってるお蝶とか、チンピラ同士がカチ合った状態の抄雲道卓とか、峯明にライバル心隠せてない青藍とか、ウザ絡みして隆善に引かれる義兆とか、いちいち各キャラが個性的に動いてるのでやっぱり何処見たらいいのかわかんない。
そして月闇さんの歌声&存在感の貫禄よな。この二人が出て来ると場が引き締まる。
OPラスト、階段に腰掛けて煙草ふかしてる待覚がめっさイケ爺。あと三段目のアンサンブルさんが毎公演パターン変えてイチャイチャしてるのも密かに見所。
〆の決めショットの隆善って、もしかして稽古場に持っていった色紙に描いてたポーズ…?

今回のアンサンブルさん達ずーっと出ずっ張りの動き通しで、カラスだったり修行僧だったりキャバ嬢だったりetc、台詞も歌もダンスも多くてホントめいっばい舞台を支えて下さってましたね。
師範代の泉秀も、原作では塩顔無表情だけど二枚目で熱血みある今回の泉秀は舞台版異聞にマッチしてました。待覚と並んだ絵面もイメージ通り。
川に落ちるエフェクトとか、位置もタイミングもスゲー!って思いながら観てたんですが、今更だけど上部の布が(形状からして)経文になってるの凝ってるなと。

お蝶&青藍とイヤイヤ格闘するほーさんの動きすき。往年のジャッキー映画感あるコミカルアクション。
よく見てると隆善や丸ちゃんも意外と強キャラ(玄灰や道卓ら)に果敢に立ち向かって健闘してるので、ついそっちも応援したくなってしまう(笑)。
あと自分を虐めて来ない人には普通に優しい玄灰きゃわいい。今回内容的に玄灰があまり他の一ノ班メンバーと絡めなかったので、次があったらもっと一ノ班面子と仲良くしてる所が見たい…みんなもっと可愛がってあげて…という庇護欲をかき立てられます。中身オッサンだけど。

待覚に攻撃寸止めした時の青藍の動揺っぷりが可愛い、せーさんコミカルとシリアスのギャップ激しい(笑)。この辺りからのBGMの流れめっちゃ良いですね。「水ぅ!」の前後が特に。ほーさんの動きが逐一細かくて観ていて飽きない。
舞台でどう再現するんだろうと思ってたけど、待覚は数珠アクションしてくれたし水竜のくだりも再現して下さってて凄い。知恵と技術の工夫次第でなんでも表現できるんだなぁ、舞台の上って。
「一緒に水風呂どうです?」の峯明、顔は見えないけど声色がゲスいのすき。ドSはお前だ。
川に落ちた面子も下の段でそれぞれちゃんとキャラ演じているので全景でじっくり観たいですね。
頭ふるふるして水を払う玄灰が完全に小動物かわいい。貝ヒモあげたい。

風呂桶や手拭いをすぐ頭に乗っけちゃう玄灰あざと可愛い。鮭とばあげたい。
丸ちゃんの動き、ちゃんとコミカルだけどキレと愛嬌と謎の色気があるね。
お蝶はもう「なんだコイツ」って方向に目一杯振り切ってくれてて嬉しい(笑)。ヘアーもお顔もお美しいし歌唱力も高いのに完璧なイロモノ。この辺から一ノ班の『キャラの濃さ合戦』になってきた感ある。アホかわいい蝶丸コンビの歌に誰よりノリノで踊ってるほーさんマジほーさん。コミカルシーンの懐メロパロディ連発は、最初の打ち合わせ時に私が「異聞はとにかく昭和臭です」ってお伝えした影響もあるのかな。

キャラが濃いもの勝ちな一ノ班の中で、比較的大人しくほのぼの兄弟的な桃ちゃんと玄灰のコンビ。舞台版の桃ちゃんはイイ奴臭が全身から滲み出てて長身ハンサムでこれ絶対モテるやつ(だがここには男しかいない)。玄灰の独特に落ち着き払った綺麗な声から、死神モードの冷たい声色への切り替えが良き。
風呂場アクションの峯明シャンプー撒き散らし→押し倒しは良改変ですなぁ。「ッ汚いー」の桃ちゃんオイシイ。
「先に布団で待ってるぉ♡」のトコだけは(生身の人間でさえなければ)思い切り脳天カチ割ってあげても良かったのよ、桃ちゃん。

今回かなり単独で推されていた道卓青藍の親友コンビ、男前です。お二人並んだ時のシルエットも素晴らしいです。肉体美も格闘シーンも立ち振る舞いもまさに『優』のコンビ。なんで坊主頭なんだよ勿体ない(戦犯は私だ)。
舞台版の青藍は融通の利かなさ(と峯明に対する対抗心)がかなり強調されていて、道卓の存在がなかったら一次試験で脱落してたかもしれんね。
超堅物だけど裏表のない青藍よりも、一見コミュ強な道卓の方が実はややこしい性分を内包しているという設定を、彼の乾いた笑いとひとり煙草をふかす無言の時間だけで表現してるのが凄いなって。
青藍の猫嫌い設定、原作より先にやられた…!って思ったけど青藍と玄灰がクソ可愛かったので良し。

舞台版の光明はReloadからこっち『概念』としてどこにでも居られる超存在になってて便利だな。ほーさんと動きがリンクするのイイよね。
……で、今回一番原作の再現度高い動きとビジュアルだったのはここの三人組ではないかと。
イジられまくりのしょーちゃん可愛い。ずっと枕抱きかかえてるのがライナスの毛布感加わってまた愛おしい。1ミリの隙もなく昭和のビーバップスタイルをバリバリにキメてるので(この徹底っぷりに感心。一次試験の最中ですら倒した相手に軽く中指立てちゃう『身体に染み付いたチンピラ感』の作り込みが凄かった)そのギャップが良い。個人的にはかったるそうに首を回すポーズ一番すき。
男の勲しょ…じゃなかった、悪党ソングの時にテヘペロしたり峯明ばりにピョンピョン踊る光明さんがおバカ可愛いんですけどこれが彼の「愉しかった記憶の中で思う存分はっちゃけてる姿」だと気付いてしまうとなんか途端に切ない。
すごい余談だけどライナスの毛布といえばニイ博士のウサギ人形がソレで、でもその移行対象を自ら引き裂く事も出来るのがあの男なんだよなぁと今回の烏哭観てて腑に落ちた。

義兆すっごい良かった。最初から最後まで一挙手一投足、なんなら公演中の役者さんご本人のツイートまで全部が義ッ兆義兆してた。ホントうるさいし暑苦しいし憎めない。黙ってさえいればかなりハンサムなのもまた味になってた(てか原作一ノ班の半数以上がイケメンではない為、2.5次元の方が原作よりも顔面偏差値高いという希有な例になってる気が…)。「俺、変わるから!」って言ってるけど、あの調子だとなんで嫁に愛想尽かされたのかをたぶん理解出来てない。
『突然のチャリティーマラソン』『義兆ボンバイエ』という悪ふざけもいいとこなノリにちゃんと乗っかって下さった会場のお客さん達がプロ。後ろでちっちゃくボンバイエしてる玄灰が激しくカワイイ。真面目に「ダーッ」したり拍手してあげてる桃ちゃんイイ人(←基本的に熱血好き)。義兆登壇時は峯明が珍しく普通に引き気味で眺めてたのが妙にツボった。

隆善は今回の舞台で美味し過ぎた。すごい存在感。役者さんの緊張と緩和の作り方がお上手。彼がボソッと喋るだけでしょっちゅう笑いが起きてたし、ハケる時に謎の拍手まで起こした功績は大きい。義兆の到着時間を計ってたりと動きも逐一細かい。このクソ地味なキャラをここまで美味しく活かせるのかと個人的にとても勉強になりました。一次試験の時はちゃんとブランド物の時計を外して挑んでるのね、細かい。
そういえばこの三人組に関しては影アナが面白かったです。義兆の扱いが上手いな三浦さんは。
そしてここのシーンの為だけに『24(ニシ)時間TV』のTシャツ(めちゃくちゃ可愛い)を描き下ろして下さったニイジェンイー(仮)さん、本当にすごい人です。前々から思ってたんですが貴方様ちょっとチート過ぎやしませんかね。

今回の烏哭のささくれだった感じ、やっぱ唐橋さんすごい。ちゃんと健邑からの延長だし、若さでまだ感情に蓋が出来てないセンシティブさが溢れてるけど根本はサイコパスっていう不安定な色気よな。それを全部受け止めてサラッと流すみかしゅん光明の強キャラ感もまた凄みある。月闇役がこのお二人なのが本当に心強い。

問題のキャバクラシーン。お姉様がたのキレのあるセクシーダンスの裏で凄まじい早着替えをしている2人がいる事を気にしてはいけません。原作ではおバカっぽかったリンファちゃんがめっちゃスタイルの良い手練の嬢に。アップで見ても可愛いぞ。
待覚の縞スーツ姿が見られただけでもう私は大満足だったんですが(うじさんのダンス凄いツボる)、あの、いや、すげぇブッ込んで来たな月闇。…じゃなかった、パンダシスターズ。黒嬢はもう全部が酷いし(すごい褒めてる)、白嬢がラッパ呑みするたび笑った。個人的に白嬢の「いい事言う〜〜〜」の腹立つ感じ超すき。
因みに唐橋さん曰くあのシャンシャンちゃんにはちゃんと役作り上の細かい設定がある!と、私と鯛造さんはその設定をご本人から長々と聞かされたのですが、聞き終えた鯛さんの反応が「今年いちばんの無駄な話を聞いた。」だったので察して下さい。
このシーンは稽古時も何バージョンか拝見したのですが(1度は黒嬢がカタコトだった時もあった)、どんだけ白黒がアドリプで大暴れしてもそれを全部拾いつつ進行するうじさんの対応力すごい。

で、キャバクラと一ノ班の宿坊をクロスさせるカオスっぷりですよ。黒嬢のおみ足きれいですね(棒)。青藍の扱いおいしいな。
一ノ班のお馬鹿なわちゃわちゃっぷり楽しい。峯明と抄雲と丸ちゃんは中学生男子かお前ら可愛いな。ここの丸ちゃんの「どんなトコでっか?」の言い方なんか好き。乳を揉むな峯明。義兆と隆善のチクリに動揺隠せてない不器用桃ちゃん、ガチで後生根に持ってたほーさん、日替わりでマイペースなボケを繰り出すお蝶、毎回メガネがどこに飛んで行くかわからない隆善と、手助けしてあげる優しいしょーちゃんと励ますだけの義兆道卓(自分の手柄でも何でもないのに凛々しい顔でサムズアップする義兆には笑う)。一ノ班マジでうるせえ。全公演分引きで見たいシーンのひとつですね。
ところで、一番女の扱いが上手そうな道卓は何故かキャバには誘われてないっぽい?道卓連れてったらそっちに女の子取られると思ったか待覚。そこんとこ詳しく。

前シーンとのこの温度差である。だから玄灰は一ノ班のバカ騒ぎを静かにじっと見下ろしてたのよね。
お札が舞う中で立ち尽くす玄灰が美しくも痛々しい。一ノ班全員がそれぞれ何かしら過去や痛みを密かに抱えて三蔵法師を目指している事を、玄灰を中心にぽつりぽつりと独白してゆくような切ない曲。この歌とても好きです。
桃ちゃんは原作の何倍も美男子ですなぁ、約二十年後に頭髪があんな事になるなんて考えたくもないですなぁ。桃醍の過去に関しては設定集に書いた通りなのですが、心を病んだ恋人と暮らしていた頃のイメージは『市場に行こう』って曲なので、ああ見えて彼は大変ロマンチストだったと思います。
一人ずつシーツが外されていく演出凄い好き。暗がりにポツリと道卓の煙草が灯っている絵も、差し込み出す朝日の照明も綺麗。思いを馳せるそれぞれの佇まいも良い。玄灰が躊躇って開けなかった峯明の寝床(内面)から現れるのが光明だという流れがまた上手い。峯明の過去設定や大霜寺に入った経緯は今の所あえて一切触れないようにしているので、ここに峯明だけが混じらないのは正解。
光明の「♪あなたに伝えたい」のひとことの重み。

とにかく光明を怒らせたい、自分に感情の牙を向かせたい烏哭。初めての他者への甘え。でもコレ挑発しているのは、烏哭のようでいて最初っから光明の方なのよな。

ここからの修行僧達がめっちゃカッコイイ。上着脱ぐ姿があえて背面ショットなのが燃える。気迫の籠った背中は美しい。
ルール説明中にもめっちゃヤる気みせてアップしてる抄雲とか、謎の気合い溜めてる義兆とか、なんとかして覚悟決めてる隆善とか、それぞれ細かいし小刻みに震えてる峯明がガチで寒そう。
試験開始からの舞と殺陣がまた大変力強く男臭く、思う存分各々の筋肉を堪能させて頂ける……なんか語弊がある気がするな……うん、あの、もの凄い見所だと思います。異聞におけるわちゃわちゃ感とこの男臭い熱量の両面を存分に観られて本当に舞台化して頂けて良かったなぁと思いました。
ここの一連の音楽がまた素晴らしい。完璧にリンクして盛り上げてる。音楽の効果でシーンの空気や隆起を生み出すという表現方法が紙漫画の世界には絶対に無い物なので、それが素晴らしく効果的だと素直に感心するし正直羨ましくもある。
ここのシーンもそうだけど、全体通して「あぁコレは三蔵一行には無い空気感だな」って部分がハッキリ見える度に「これが異聞だ!」って思えて嬉しくなりますね(っていう原作者目線)。

死んだように倒れていた面々が立ち上がってゆく鬼気迫る空気、熱い。吹雪の中で燃える魂の熱さ、いいなぁ。全員を見送った峯明が微かに安堵の表情を浮かべるのが細かい。
『いざ往かん』のコピーは最遊記本編の『準備はいいか』を異聞のニュアンスに言い換えた対となるものですが、歌にも台詞にも効果的に使って頂けて私は本望です。
抄雲の小麦色の肉体と峯明の色白さの対比、このお二方は体格的にもかなり原作イメージに近い。舞台版のほーさんはこの時点で既に彼ら(一ノ班メンバー)との交流を持ってしまっているので、サボりを口実に仲間達と闘う状況を避けている気がする。

玄灰(背筋強そう)と桃ちゃんは二人で組んでると親子サイズ感に萌える。
「組ませろ青藍!」の道卓めっちゃアツいしそれを無言で受け入れる青藍との二人の絵面がたいへん美しいんだけどここから道卓青藍がもう完全に二人の世界に突入しててコレまわりで野郎どもがブン殴り合ってるちょっと変わった披露宴会場かなって(錯乱)。相方丸ちゃんへのお蝶の「デブ!」にちょいデレみがあってかわいいなお前。
スローモーションの動きは滅茶苦茶体力消耗するって某推理ドラマで言ってたよ。誰がどう闘ってるかが気になって目線があちこちに行ってしまう。いつの間にか峯明も真剣に格闘に加わっててよかった。最低限空気読める子だった。

烏哭も光明も、闘う姿は歌劇伝初ですね。殺したいし殺されたい烏哭さんのこじらせっぷりと、殺す気も殺される気もさらさら無い光明さんの底意地の悪さ。劣情押し殺した烏哭の哭き声と、それをバッサリ拒絶するような光明の歌声。…っていうのをこちらからいちいち説明しなくても独自に表現して下さるのが歌劇伝さんの凄い所ですよ。

原作では十一人が揃うまでの序章エピソードに過ぎなかった一次試験のくだりを、こうも盛り上げてアツい青春群像劇に仕上げて下さるとは。三浦女史の才能とパワーほんと羨ましい。
徐々に手を繋いでいくシーン、中盤までで積み重ねて来たキャラクター同士の関係性がここで活きて来るの良いな。少人数同士の繋がりから数珠繋ぎに十一人のグループに一体化してく感じ。原作だと位置関係もあってバラバラだけど、舞台版だと手を取っていく順番は『生きる事にしたたかなキャラから』ってトコかな。
てゆうかこの局面で突然のカーネル(笑)…いや確かに原作でもここでしれっと加わってるんだけど。もし次があったらカーネルは最初からしれっと一ノ班に居るんだろうか。

まさかの筋肉雪だるま立体映像化に原作者噴きました。チケット特典で雪だるまが入浴剤になってたのも噴きました。
桃ちゃんよくこの動き回るシーンで玄灰おぶってられるなぁ…!毎公演すっ飛んで来る峯明を姫キャッチもしてたし桃醍の中の人の足腰が心配になるレベル。
雪だるま崩壊シーンのギミック、アナログだけどなるほどってなった。原作だと手を離した後でも一部しか崩壊してない(実はほぼ峯明の法力で成り立ってた)んだけど、舞台版は全員の力を合わせた感がとても重要なのでここは全壊が正しい。あの状態からの脱出は全員死ぬ思いだっただろうけど(笑)。

最後の最後で背景の幕が全部降りてまさかの四段目が現れるトコでテンションあがる。天井高いGロッソならではね。
道卓青藍のこのやり取りな……自分が描いた台詞じゃないからストレートに言うけど異聞でこの正統派ブロマンス感出せるのは君ら二人だけだよホント。
でもってこの一ノ班の横一列シーンがとてもとても、とても好きなのです。
青春。アツい。何度観てもニコニコしてしまう。みんな本物の汗にまみれてるのがまた何とも言えず胸にクるものがありますね。本気で汗だくの男子はなんと眩しく美しいことか。このシーン観て舞台版はフンドシ姿じゃなくて本当に良かったなと思いました。へたり込んでる隆善に無言で手を貸して立たせるしょーちゃんイイ奴すぎて惚れる。
生還を喜び合うシーンは、思い切り抱き合う義兆&丸ちゃんとか桃の髪をイジるお蝶とか皆それぞれに可愛いんだけど、道卓が抄雲のイガグリ頭を乱暴にワシャッてするのが萌える。さんざ暴れた後でも手櫛で簡単キープなお蝶の髪型スゲー(笑)。峯明さんの色白な腹筋がバッキリ浮き上がったり淡くなったりと躍動する様は控えめに言ってエロいですね。……いや真面目に今回、肉体の表現方法についてもっともっと勉強しなきゃダメだと痛感しました。たくさんの良き資料(主に半裸)を魅せて頂けた事にも感謝。
観劇した担当スギノ氏が「ボクはあの蝶庵みたいな身体に生まれたかった」って言ってたから「え、身体だけでいいの!?」と思わず返した。

直接描写されてないけど、私のお渡ししたプロットだと『光明に返り討ちに合って半殺しにされた烏哭』ってなってるので、ここのシーンの烏哭さんたぶん相当満身創痍。その自分がズタボロにした男を横に「さ!寝ましょうか」って言える光明様アンタすげぇよ。
喫煙シーンで光明の、ソフトケースから直に煙草咥えて烏哭に放り投げる雑な感じ最高。普段あんだけ優雅に上品ぶってる光明の、この手慣れた感と素の粗雑な部分が滲み出てた。笑い方もここだけちょっとニュアンス違うんだよね。
今回みかしゅんさんから「健邑はこれまでに喫煙経験があったか」と質問された時の私の回答としては
「なんにでも興味本位で手を出してみる男だから、煙草も薬も女も既にひと通り経験はある。たぶんまだその時は、煙草は彼にハマらなかったんだろう。『フーン』って程度で。でも今回、光明にコテンパンにされた後の一服が彼の価値観を変えたんじゃないかと思う。初めてガチで挑んで体力削った後の一服は相当旨く感じた筈だから」。
……まぁそれを言うなら峯明もあんな顔しといて酒煙草エロなんでもオーライで何でも愉しむキワモノだが。
因みに光明の煙草の火の点け方はみかしゅん氏が編み出した『マジシャン風』(ご本人談)です。峯明時代に火加減を特訓したものと思われます(たぶん何箱分かお釈迦にしてる)(隣にいた道卓の煙草まで燃やす)。
二人旅の間に烏哭は峯明時代の話を聞かされていた事が今回判明したわけですが、そんな彼の今の煙草の銘柄が『峰』なのがちょっとアレ

私からは『光明と本気で闘って以降、烏哭は光明と対等な関係性を築けるようになりはじめます』ってお伝えしてあったのですが、このラストシーンの左右で天秤のように並んで座る烏哭と光明がまさにそれを象徴した絵面だなぁと。決して交わらない対なるもの、光と闇、白と黒、陰陽。ここから烏哭の口調と声のニュアンスがジワリと変化するのもホント唐橋さんが上手くてですね…。
「エッチな事考えないで下さいよw」っていう光明のはぐらかし方は、まんま峯明の言い回しだよね。それをスルーする烏哭の『光明の扱いに慣れて来た感』。剛内(桃醍)だけはたぶん、呆れつつも死ぬまで律儀にツッコんであげてたんだろうな。

うじさん待覚の声、凄く通るし言葉が頭に入って来やすくて好きなのです。
ラストで整列する一ノ班全員の歩き方・座り方・立ち上がり方、ぜんぶが綺麗に揃ってるのが引きで見ていてとても美しくて荘厳だった。最高僧継承候補生達らしかった。
仮面で顔が隠れる刹那に峯明がフッと不敵に微笑むのが印象的。開幕と終幕の画を仮面で揃えてるのいいなぁ、思いつきでイラスト描いとくもんだなぁ。

相変わらず曲の編集も凝ってるカーテンコール。泉秀さんここだけ爽やか笑顔で踊り出すの卑怯(笑)
今回一ノ班は全員キャラクターを崩さないままでの挨拶だったので、お一人ずつの役作りの解釈が垣間見える感じが良かったです。義兆のポージングとか、客席に一巡ガンくれる抄雲とか、美優雅な蝶庵とか、青藍が挨拶してる姿を後ろからじっと見守ってニッと微笑む道卓とか、みんな徹底してた。玄灰の低空シュタタ走りほんとすき。弾丸のように飛び出して来る峯明の眩しい主人公感は、いつもの歌劇伝のカテコで凛としたオーラを纏いながらゆっくり歩いて来る玄奘三蔵とはえらく対照的。

異聞曲から今までの歌劇伝メイン曲までブッ込みまくったてんこ盛りのエンディングでしたね。今までで一番好きなのはBurial曲なんだけど、今回の異聞曲はeasy〜もeleven〜もキャッチーで爽やかで今までの歌劇伝にはない、大人数グループで歌ってこその熱量高い曲で凄く好きです。元気もらえる。
引っ張り戻されて尚キレッキレにステップ踏むほーさんの笑顔やんちゃ可愛い。OPでもそうだけど「♪拙い」の煽りポージングすき。「♪貴方に伝えたい」の光明&峯明の構図も良い。
男臭い道卓&青藍をペペッと追い払う蝶庵&丸福の可愛こちゃんズ仲良し。舞台版のお蝶は割と早い段階で丸ちゃんへのガード下げてるよね。
目の前のお月見シートのお客さんにめっちゃ絡んで行ってる抄雲・義兆・隆善のトリオ笑った。
Reload曲で玄奘三蔵のパートだった「♪月が照らすは我が命」の部分を若かりし頃のお師匠様が歌ってるの感慨深い。
「♪俺達ふたり」で珍しくしっかり互いを見据える光明と烏哭の距離感だったり(この道卓青藍の歌を月闇が歌うと歌詞の意味合いがだいぶ変わるねぇ)、階段で気怠げに煙草ふかす渋い月闇さん最高な。
振り返ったら不意打ちで煙草吸ってるほーさんがカッコ良くて「ウヒョッ」って変な声でた。舞台で観てた時は気付けなかった(夜の部配信分ではじめてちゃんと観られた)。その隣でチュッパチャップス咥えてるお蝶を見てはじめてコレ『一ノ班ガラ悪四人衆』イラストの再現なのか!と気付き、いつもながら歌劇伝さんの小ネタ仕込みの細かさに脱帽。ここもそうだけど田村くん峯明の、へにゃっとニコニコなお顔がたまにめっちゃ悪党面(ゴメン)になる瞬間のギャップが結構ツボ。

いつも衣装も作りが細かくて、毎回三蔵法衣の袖の動きが美しいなぁとか思って観てるのですが、今回も一ノ班道着の腰帯の長さまでちゃんとキャラ毎に合わせて頂いてたり(丸ちゃんが凄く短くて玄灰が長いとか)、峯明だけ道着のズボンが七分丈で足首が窄まってないとか(峯明的に足もと突っ張る感じが不快だったから自分で勝手に切り落として詰めてます)そういう細かい部分まで原作忠実再現して下さっててホントにありがたい。
原作で、健邑の着物を濃いグレーにしたのはラストに剛内の血を浴びて真っ黒にする為だったのですが、対して今回の一ノ班の道着がリアルに黒く染まっていくのは他人の血ではなく自らの汗でなのが、決定的な違いだなと観ていて思いました。

……主要登場人物が多くて、あちこち拾っていたらとてつもない長さの感想になりました。我ながら気持ち悪い。
毎回そうなんですが、私の感想が必ずしも正しいわけではない(あくまで観客としての原作者の主観)ので、観劇した皆様が個々に感じたものがすべてです。なので「わかるわかる〜」ってトコだけ拾って頂ければと思います。本心は、いつも製作陣やキャストさんに「ちげーよ!」とか思われてたら恥ずかしいなぁとビクビクしながら書いてるんで。

スタッフ陣やキャスト陣、皆さんがガッチリ手を取り合い、個々の能力とパワーを集めて生み出した、まさに筋肉雪だるまのような舞台でした。皆様本当にお疲れ様でした。
この異聞メンバーにいつかまた逢える事、そして歌劇伝シリーズの今後の継続と発展を切に願っております。
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ネタバレ落書き↑
稽古中に差し入れした色紙の写真↓
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